連邦教育研究省(BMBF)が通信システムに関する初めての独自の研究プログラムを発表
本日金曜日(6月25日)、連邦教育研究省(BMBF)は新しい研究プログラム「ソブリン・デジタル・ネットワークト」を開始した。
今後5年間で、この初めての通信システムの独立研究プログラムに基づいて、BMBF は通信技術のための研究、開発とイノベーションの多様な種類
の資金助成を開始する。アンヤ・カリチェック連邦教育研究大臣は次のように説明する。
「いかにビジネスと社会がデジタルトランスフォーメーションを使いこなすかが、ドイツとヨーロッパの繁栄と競争力を決める。革新的で、高いパフォー
マンスの通信技術は、必要不可欠な基盤である。ドイツとヨーロッパは、このデジタル化のキーテクノロジーを使いこなし続けなければならない。
それゆえ効果的に研究と研修に投資し続けなければならない。通信システムの新しい研究プログラムで、私たちはこれを力強く促進させている。
BMBF は今後数年で、最大7億ユーロをこの目的のために投資する。これもドイツ政府の経済刺激策と将来のパッケージからの資金提供のおかげで
可能になるだろう。
私の狙いは、ドイツとヨーロッパの企業が、将来のテクノロジーの発展と生産を推進する点で重要な役割を果たすことを確実にすることである。
この研究プログラムにより、BMBF は必要なフレームワークを提供している。私たちは将来の通信システムと革新的なアプリケーションのため、
全体的で安全かつ持続可能な解決策の開発を約束する。
私たちは、通信ネットワークにおける人工知能の使い道や、ネットワークレジリエンス(内部および外部からの干渉への通信ネットワークの回復力)
の重要な問題などの研究トピックを検討している。
このようにすることにより、私たちは新しい分野を開拓する必要もある。量子技術のようなアプローチが、将来の通信システムを作ることを、
より力強く、より弾力的かつ安定的に助ける。
ドイツの 6G イノベーションエコシステムが作られ、6G テクノロジーが素早く研究から実用に移ることも重要である。
この目的のための重要な方法として、私は最近ドイツの 6G に関する研究イニシアティブを取り決めた。この国の企業は、その革新力を高いパフォー
マンスのネットワークソリューションに大きく依存しており、恩恵をもたらすこととなるだろう。」
背景:
研究プログラム「ソブリン・デジタル・ネットワークト」により、BMBF は、今後5年間以上かけて、革新的通信技術に対して、ドイツ政府の
経済刺激策と将来のパッケージを含めて、最大7億ユーロの資金を投資する。
プログラムはドイツ政府のハイテク戦略2025に組み込まれており、BMBF の通信システムに関連した10年以上のイノベーション研究資金提供の
経験を基にしている。
「ICT2020-イノベーションのための研究」資金プログラムなどがその例である。通信システムのキーテクノロジーの重要性は成長しており、
現在提供されている最初の独立研究プログラムにも反映している。ソブリン・デジタル・ネットワークトはこのことを正当に評価している。
プログラムは、3つの分野に注目している。
- 近い将来のネットワーキングテクノロジーが研究されている。ここでの注目は、情報伝達の新しいコンセプトのみならず、6G や通信ネット
ワークにおける人工知能、ナノロボットのような小さな機械とのコミュニケーションのような探索的なテクノロジー分野を準備すること
である。 - 将来の全体的で安全かつ持続可能な方法のネットワークシステムの設計についてである。ここでの注目は、通信技術のレジリエンス、
資源効率と社会的インパクトである。 - ドイツのキーとなる産業に高い関連がある具体的な応用に注目している。研究の目的は、人々の日常生活に便益をもたらす通信ソリュ
ーション(産業、スマートホーム、スマート農業や、スマートシティなど)を見つけることである。
地域 | 中東欧・ロシア |
国 | ドイツ |
取組レベル | 政府レベルでの取組 |
行政機関、組織の運営 | 予算・財政 |
大学・研究機関の基本的役割 | 研究 |
研究支援 | 研究助成・ファンディング |