【ニュース・ドイツ】カリチェック大臣:「人工知能は、未来のキーテクノロジーである」

 
AI分野の高等教育に1億3,300万ユーロ/新しい支援方針を発表
 

連邦政府と州政府が、高等教育における人工知能(AI)促進のために、大学に直ちに最大1億3,300万ユーロを提供する。この内容に相応する
告示は本日(2月25日)木曜日に公表され、12月に連邦政府と州政府によって締結された協定を実施する。

 
連邦政府が助成の90%を負担する。この発表の目的は、AI分野における経済と科学のための学術的専門労働力の提供を強化し、AIの使用を通じて
高等教育を改善
することである。

 
これについて、アンヤ・カリチェック連邦教育大臣は次のように説明する。
 

「AIは、未来の重要なキーテクノロジーの1つであり、私たちの生活に影響を与える。そして、AIの研究・発展に尽力した場合にのみ、私たちの
競争力は長期的に保障される。私たちはドイツにおいて、キーテクノロジーを理解、生産し、さらに発展させなければいけない。

 
そのため、学生はこの分野で資格のある専門家として活動するための必要不可欠な専門知識を、最高レベルで提供されることが重要である。
AIは履修内容だけでなく、私たちが改善したい教育の前途有望な手段でもある。

 
例えば、とりわけ増加している学生数を背景に、教育プロセスと学習プロセスの個別化において特別な可能性を感じている。AIはまた、勉学の
成功率と機会の公平性を高めることにも貢献できる。私は、連邦政府と州政府がこの道を一緒に進んでいることを嬉しく思う。」

 
背景

 
支援イニシアティブの法的根拠は、2020年12月10日に共同学術会議(GWK)によって可決された、連邦政府と州政府の協定「高等教育における
人工知能」
である。連邦政府と州政府は、最大約1億3,300万ユーロの資金を提供する。

 
助成金は、90:10の割合で連邦政府と申請者の州が負担する。プロジェクトのアイデアを持つ大学は、2021年4月30日までに助成申請が可能である。

 
高等教育システムの範囲において人工知能を効果的に発展させるために、支援イニシアティブは2つの主要な目標を追求する。

 
1つ目は、履修内容としてAIに関する知識を提供することによって、専門家としての資格認定に貢献することである。これは、すべての専門分野
および専門分野の一部門における新しいAIカリキュラムの開発を通して成功するといわれている。

 
2つ目の主要な目標は、教育におけるAI技術の使用を通しての高等教育の質の改善である。

 
さらに、教師をサポートする為のシステムの開発と、個々の学習提供の作成に関するラーニングアナリティクスの導入も考えられる。
教師や管理職員の資格認定および継続教育提供の構築と実施も、支援可能な措置である。

 
データの倫理的観点、あるいはデータ保護法の規制の取り扱いは考慮しなければならない。
助成のアイデアを持つ国立大学は、48か月に渡り単独計画に最大200万ユーロ、合同計画に最大500万ユーロを申請できる。

 
2021年2月25日
 


BMBF: Karliczek: „Karliczek: „Künstliche Intelligenz ist eine Schlüsseltechnologie der Zukunft“


地域 中東欧・ロシア
ドイツ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政、政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究