【ニュース・デンマーク】調査研究での倫理観を育む新プロジェクトへの参画

 
コペンハーゲン大学の研究者は、欧州の主要な研究プロジェクトintegrityに参画する。本プロジェクトは、高校や大学の教員を対象に、調査研究を行う上での倫理観を教育する際に必要な知識や教材を授けることを目的としている。
 
同大学では、過去8年間、学士課程と修士課程の学生を対象に同様のプロジェクトを実施してきたが、今回のプロジェクトでは新たに高校生を対象に加えた。
 
同大学のPeter Sandøe教授は、オンライン上で見つけた内容を書き直して、論文を作成することは全く問題ないと考えるなど若者の中には盗用について正しく理解していない者も少なくないこと、さらに、研究者に多くの出版物の作成を促す昨今の風潮が研究の質の低下や信頼性の欠如を引き起こす要因になっていることを指摘する。
 
本プロジェクトの予算は、Horizon 2020の経費から240万ユーロ(*約2億8千万円)が支出される。
 
2019年4月3日
 
*円表記はJSPSストックホルム研究連絡センターが追記
 
The Research Council of Norway:Key role for Denmark in major European project on responsible conduct of studies and research
 

地域 北欧・バルト三国
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取組レベル 政府レベルでの取組
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