【ニュース・タイ・アメリカ・スウェーデン】4名の研究者がマヒドン王子記念賞を受賞

 
昨日(21日水曜日)にマハ・チャクリー・シリントーン王女殿下(Her Royal Highness Princess Maha Chakri Sirindhorn)を委員長とするマヒドン王子記念財団委員会(the Prince Mahidol Award Foundation’s committee)が11月2日開催され、25名の候補者の中から、3人のアメリカ人と1人のスウェーデン人が医学と公衆衛生分野での業績により今年のマヒドン王子記念賞を受賞したことを発表した。
 
オレゴン州ポートランドにあるオレゴン保健科学大学(the Oregon Health & Science University)の医師であるBrian Druker教授(63歳)は、慢性骨髄性白血病(CML)の治療に使用される薬Imatinib(一般にGleevec)を開発した。
 
Mary-Claire King教授(72歳)は、ワシントン大学(University of Washington)のアメリカ人遺伝学者である。彼女は1990年に、後にBRCA1と呼ばれる第17染色体遺伝子が乳癌と卵巣癌を引き起こす可能性があることを実証した。また、遺伝学を元にした新たながん健診の開発に成功し、世界中のより多くの人が効果的ながん健診を受診することを可能にした。
 
John Clemens教授はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California, Los Angeles:UCLA)Fielding School of Public Healthの疫学分野の教授で、世界初の低コスト経口コレラワクチンを開発した研究チームを率いていた。
 
Jan Holmgren教授は、スウェーデンのヨーテボリ大学(University of Gothenburg)の微生物学・免疫学部(Department of Microbiology and Immunology)の教授だ。同教授は、世界保健機関(WHO)が従来のコレラワクチンの静脈注射に代わり使用を推奨している経口コレラワクチンのテストを実施し、有効性を証明していることで知られる。
 
(2018年11月22日Bangkok Post紙)
 
4 bag Prince Mahidol awards

地域 アジア・オセアニア、北米
アメリカ、スウェーデン、タイ
取組レベル 国際機関レベルの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
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