【ニュース・タイ】Triam Udomの学生がTCASで最高得点を記録

バンコクのTriam Udom Suksa Pattanakarn Schoolの学生が、タイ大学統一入学制度(Thailand Central Admission System:TCAS)の第4ラウンドで受験者中最高得点を記録した。

 

タイ大学学長会議(Council of University Presidents of Thailand:CUPT)の議長を務めるキングモンクットラカバン工科大学(King Mongkut’s Institute of Technology(KMIT)Ladkrabang)のSuchatvee Suwansawat学長は、受験者のうち最高得点率は91.29%であり、その者はチュラロンコン大学(Chulalongkorn University)コミュニケーションアート学部(Faculty of Communication Arts)に合格したと述べた。

 

2位のRatwinit Bangkaeo Schoolの学生は87.19%の得点率、チュラロンコン大学心理学部(Faculty of Psychology)に合格、
3位のRajwittayanukul Schoolの学生は 85.85%、チュラロンコン大学政治学部(Faculty of Political Science)に合格、
4位のSatriwitthaya 2 Schoolの学生は 85.63%、タマサート大学(Thammasat University)ジャーナリズム・マスコミュニケーション学部(Faculty of Journalism and Mass Communication)に合格、
5位のDemonstration School of Thepsatri Rajabhat Universityの学生は 84.6%、マヒドン大学(Mahidol University)教養学部(Faculty of Liberal Arts)に合格という結果であった。

 

CUPTのSuchatvee議長によると、TCAS第4ラウンドでは、ブラパー大学(Burapha University)薬学部(Faculty of Medicine)が最も競争倍率が高く、110倍だったということだ。第2位から5位までは、スワンスナンター・ラチャパット大学(Suan Sunandha Rajabhat University)タイ語教育プログラム(Thai-language education programme)が92倍、同大学教育学部初等教育プログラム(Elementary education programme at Faculty of Education)が90倍、同社会教育プログラム(Social education programme)が67倍、カセサート大学(Kasetsart University)人文科学部コミュニケーションアート・情報学科(Department of Communication Arts and Information Science at Faculty of Humanities)が56倍となっている。

 

約5万5千人の学生がTCAS第4ラウンドを受験し、88の大学とその他の教育機関が提供する754の学部・領域の約12万人分の定員を争ったということである。

 

Suchatvee議長は、以下のように述べた。

「今回希望者の多かった学部や領域等を考察すると、上位5分野のうち4つが社会科学系でした。これは、タイの若者の間では社会科学系の学問の人気が高いことを示しており、近年は教育やコミュニケーションアートといった分野が上位となっていたため、この結果には驚きはしない。変化の激しい現代社会に適応するため、すでに多くの大学はコミュニケーションアート分野のカリキュラムをよりデジタルプラットフォームに焦点をあてたものに見直しています。そのため、こういった分野は依然として学生を引きつけるのでしょう。
さらに、教育学の分野に目を向けると、タイ政府が特定のプログラムを修了し教育学の学位を取得した者に対して大学卒業時に自動的に教師として採用する枠を設けているため、多くの学生は教育学を専攻します。学生はいつの時代も教師等の安定した職や医者、エンジニアといった給料の比較的良い仕事に就きやすい専攻を選ぶものです。そのことはいくつかの大学で教育分野や医療分野の倍率が90~100倍に達していたことからも読み取れます。」

 

今年初めて実施されているTCASは5つのラウンドで構成されていることにその特徴がある。一度ある大学に合格した者は、辞退しない限り次のラウンドには進めないことになっている。

 

第1ラウンドは志願者のポートフォリオのみにより合否が判定される。
第2ラウンドはスポーツ等特定の分野に強みを持っている学生や、受験する大学の近隣地域に住んでいる学生に対して枠を設けている大学が対象となる。
第3ラウンドは、「共通直接入試(joint direct admission)」と呼ばれており、The National Institute of Educational Testing Serviceが実施する共通テストを学生は受験しなければならない。学生は4つ希望の学部・プログラムを選ぶことができる。
そして第4ラウンドは「一般入試(general admission)」である。

 

2018年7月5日

 

Bangkok Post:Triam Udom Suksa student wins at TCAS

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
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