【ニュース・タイ】ISO56002:2019規格に準拠したイノベーションマネジメント認証を初めて取得

 
チュラロンコン大学は、マネジメントシステム認証機関(MASCI)からISO 56002:2019 規格に準拠したイノベーションマネジメントの認証を取得した。これは、 チュラロンコン大学統合イノベーション研究所(ScII)のイノベーションマネジメントシステムを評価した結果であり、タイでは初めて、アジアでもおそらく初めてこの規格の認定を受けた高等教育機関プログラムとなった。

 
ISO 56002:2019 規格は、ISO(国際標準化機構)が2019年7月に制定したもので、イノベーションシステムのマネジメント規格の制定を支援し、イノベーションマネジメントシステムの継続的かつ持続的な改善を促すことを目的としている。

 
チュラロンコン大学SeIIの所長である Worasak Kanoknukulchai 教授は、ScII がチュラロンコン大学の学部に相当し、将来の世界の新たなニーズに対応する柔軟性と俊敏性を備えた「スピード」(speed boat)と考えられていることを明らかにした。ScII 研究所では、人文科学イノベーション科インターナショナルプログラム学士課程(BAScii)を提供している。教職員の7割が外国人教員と、国際的な教育水準を備えており、毎年入学する100名のうち30%は留学生とすることを目指している。これまでに3期、学生の受け入れを行っているが、毎年、多くが入学を希望しており、すべての学生に、革新的なプロジェクトの創造を求めている。

 
市場のニーズに応えることができるイノベーションとして、デジタルテクノロジーと起業家精神という2本柱を持つ、学際的なカリキュラムを重視し、学生に21世紀のスキルを身に着けさせ、国際文化と地球市民を強調し、産業界のパートナーと協力してイノベーション創出のためのオープンなエコシステムを構築していく。ScII 研究所では、2020年7月から、ISO 56002:2019 認証を申請、1年以上の懸命な作業により、 ISO 56002:2019 規格を有するマネジメントシステム、プロセス、ポリシーを備えた研究所であると確信するに至った。

 
ScII 研究所は、2021年9月29日~30日に行われたタイISO 認証機関(MASCI)の最終審査に合格した。MASCI は、2021年10月6日に研究所へ通知を行い、研究所の以下4つの特徴を評価した。

  1. チュラロンコン大学の支援を受け、革新的な知識とデジタル技術、起業家精神を備えた卒業生を輩出するためのカリキュラムを作成している組織である。
  2.  

  3. 経営陣がビジョン、ミッション、ポリシーなどの観点からも、イノベーション研究所の設立目的に合致した、イノベーションマネジメントシステムにコミットしている。
  4.  

  5. イノベーション成果の発明と開始の推進をサポートしてくれるパートナーが、学界、政府、民間部門にいる。
  6.  

  7. 実際のアクション、コンセプトの作成、ターゲットグループへの調査訪問により、イノベーション創出の成果を生み、不確実性とリスクを減らすイノベーションプロセスが明記されており、これらは、イノベーションプロセスの利点である。

「ScII 研究所のイノベーションマネジメントシステム ISO 56002-2019 規格認証の取得は、研究所が国際的な品質のイノベーションマネジメントシステムを備えていることを示している。これにより、研究所は、学生からのイノベーションを応用したビジネス分野の起業家を含み、学生の信頼を構築するために、品質の一貫性を維持することができ、チュラロンコン大学のミッション 「社会のためのイノベーション」の創出とも一致する。」と Dr.Worasak 教授は締めくくった。

 


Mathicon Online: จุฬาฯ มหาวิทยาลัยแห่งแรกที่ได้รับการรับรอง การจัดการนวัตกรรมตามมาตรฐาน ISO 56002:2019


地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 高技能職業人材の育成
レポート 海外センター