シェブロン・タイ(※1)とケナン財団アジア(※2)は、東部経済回廊(EEC)の労働需要を満たすためにSTEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics)の教師と学生のための新しいプログラムを開発するために手を組んだ。
これらの未発達分野のプログラムはまもなく教育省に提案される予定である。
シェブロン・タイのArtit Krichphiphatジェネラルマネージャーは、両法人は共同で訓練プログラムに5年間にわたり総額100億バーツを拠出してきたと述べた。「我々にはこの科学事業を通して教師の効率性を向上させるという目的がある。」
EECの主力体制には、新卒者が対象産業で働くことのみでなく、STEM科目を効率的に教えることが出来る能力のある教師も必要となる。
「教育的研究機関の学生と教師はより高度な技術と技術革新に慣れることが期待されている。」とArtit氏は述べた。
この訓練プログラムは全国600の中等教育学校と職業教育学校、約1万人の教師と50万人の学生が利用できる。
Artit氏によれば、このプログラムの開発は5年目を迎えており、主にEECのために高い技術力をもった労働者を生み出すことを目的としている。
ケナン財団の会長であるPiyabutr Cholvijarn氏はこのプログラムの開発中、設計と互換性のために他の企業や機関から協力を得たと述べた。
「新技術や技術革新に対応できる労働者が不足しているため、STEM分野に新入生を惹きつけたい。雇用者は大卒者よりも職業訓練を受けた人材をEECに雇用したがっている。」とPiyabutr氏は語った。
シェブロンとケナン財団はナコンラチャシマー、コンケン、チェンマイ、ソンクラーの4県に技術教育および職業教育の訓練拠点を設置した。
EECのKanit Sangsubha事務局長は今後5年間でEECへの労働需要は47万5千人から50万人に達すると述べた。2019年だけでも5万人が新たにEECに加わった。
EECは経済特区として振興され、自動車、スマートエレクトロニクス、医療・健康ツーリズム、 農業・バイオテクノロジー、食糧、産業用ロボット、物流・航空、バイオ燃料・バイオケミカル、デジタル、医療サービス、防衛、教育開発の12の対象産業から新たな投資の流れ引き付けている。
Kanin氏は、タイは熟練労働力の不足に苦しんでおり、この問題を早急に解決する必要がある、と述べた。
※1 石油関連企業
※2 NPO法人
2019年5月13日
Bangkok Post:STEM programme developed for EEC
【ニュース・タイ】EECのために開発されたSTEMプログラム
地域 | アジア・オセアニア |
国 | タイ |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
大学・研究機関の基本的役割 | 教育 |
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