【ニュース・タイ】ASEAN地域の教育ハブを目指すタイの大学の取り組み

Dr. Thosaporn Sirisumphand タイ高等教育局事務局長は、タイがASEAN 地域の国際的な教育ハブとなることを目指すという理念を具現化するためにこれまで行ってきた取組みについて以下の通り述べた。

タイはこれまでASEAN諸国内での被引用指数のデータベースの開発などいくつかの取り組みを先行して実施してきた。 また、ASEAN 大学連合の事務局もタイに置かれている。

また、現在、39 の高等教育機関が海外の機関と連携し、合計で114 の国際共同カリキュラムを創設している。これらのカリキュラムは、他のASEAN 諸国の高等教育機関との間に締結した学術協力における覚書に基づいて設立されている。タイの国内の高等教育機関は、ASEAN 諸国との間に、カンボジアと34、インドネシアと30、ラオスと32 マレーシアと42、シンガポールと5、フィリピンと33、ベトナムと100 の覚書を締結している。これらの覚書に基づき、タイ国内では、344 の学士課程、394 の修士課程、249 の博士課程、30 の職業訓練課程があり、合計で1,017 のASEASN 諸国の高等教育機関と連携した課程が設置されている。
2012 年の調査では、ASEAN 諸国からタイへ留学した学生は、4,408 人で、その内訳は、サーティフィケイトプログラム(特定の科目を履修し、修了証明書を取得する課程)84 名、学士課程2,151 名、ディプロマコース(特定の専門知識を得るために、必要なコースを履修し、当該専門分野についての資格を得るコース)50 名、修士課程1,681 名、博士課程323 名、その他119 名であった。

ASEAN地域の国際的な教育ハブとなることを目指すことにより、タイの高等教育の質と水準を高め、国際的な存在感を高めることができる。さらに、タイの国際社会におけるイメージと役割の向上にもつながる。また、タイの学生がASEAN 域内の経済統合に伴う、労働市場での競争に備えて、高い能力を身に付けることにもつながるだろう。

(2014年2月18日 タイ教育省)

地域 アジア・オセアニア
タイ、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化、学生交流