【ニュース・タイ】高等教育サンドボックスのニーズに応えるサイバーセキュリティカリキュラム

 
2022年2月14日、タイ高等教育科学研究イノベーション省(MHESI)副長官の Supachai Pathumnakul 教授は、人材育成専門家であり、戦略的経営ミッショングループリーダーの Punpermsak Arunee 氏、タイの高等教育分野における有資格者や専門家から成る講師陣と共に、コンケン県コンケン大学サイエンスパーク事務局で開催された、ハイパフォーマンス人材輩出を支援するメカニズム「高等教育サンドボックス」の推進による、高等教育水準とは異なる教育運営の基準、方法および条件を説明するためのワークショップで、理解を深め合った。

 
MHESI 副長官 Supachai 教授は、タイ国内5つの地域で3ヶ月間に渡り行われた説明会の主な目的を、MHESI がサンドボックスを実現させ、国家発展というニーズに応え結果を出すことであるとした。なぜならば、サンドボックスは、国の高度人材開発を促進し、教育、教師、カリキュラムや単位、また教育提供の場の基準面など、現在の教育運営システムのあらゆる面での限界を打ち破るカリキュラム編成の形態と方法を創造するものであるからだと述べた。

 
MHESI 副長官は、続けて以下のように述べ、締めくくった。

 
「これらは、高等教育運営の新しい次元である。近い将来、国家発展の主力となり、高度な技能・専門性を持つ人材を必要とする今日の国や産業界のニーズに応えることができるだろう。

 
自分は常々、サンドボックスはカリキュラムのベンチマークからの逃避ではないことを強調している。関係者全員に理解してもらい、同じ方向に変革していく覚悟を持ってほしい、これまでの説明会では、50を超えるカリキュラムが提示されているが、その形態や方法がきちんと理解されていないものが9割にも上る。

 
従って、MHESI としては、ここまで説明してきたすべてを踏まえ、各カリキュラムに見直し変更が行われ、サンドボックスプロセスへの前進が実現されることを心から願っている。タイが先進国入りするよう、迅速な変化を成し遂げるのを共にこの目で見たいと思っている。

 

MHESI と提携機関が現在、共同で開発を急いでいるカリキュラムは、サイバーセキュリティである。現在の世界を取り巻く環境は、オンラインとソーシャルメディアが大きな役割を果たすようになってきており、この分野の監視と保護は、すべての関係者が認識し重要視する必要があるため、様々な部署や機関が、これを非常に重要視しているからである。

 
この分野のハイパフォーマンス人材は国内で不足しているため、近い将来、こうしたカリキュラムが実現できると信じている。よって、こうした開発は現在の国のニーズに最も応えられるものである。MHESI では、一刻も早くサンドボックスのプロセスに進み、確実に実現するよう、後押しする用意をしている。

 
高等教育サンドボックスは、タイの高等教育の新たな一歩となり、ハイパフォーマンス人材により急速に国を発展させる。これは、教育システムの変革という困難な課題ではあるが、国のニーズに最も適した資源が得られることになるだろう。

 
ただし、従来の形での主要教育カリキュラムの提供はおそらく今後も存在し、継続的な開発が平行して行われていくことになるだろう。それでも、サンドボックスにより、より速くより効率的な教育の提供が可能なカリキュラムが生まれ、競争の激しい産業界や労働市場に新しい選択肢を与え、質の高い人材を確保し、タイが先進国へと踏み出すのが促進されるはずだ。」

 


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地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
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