【ニュース・タイ】職業教育での日本との連携

2016年5月10日、在タイ日本国大使館の寺島書記官、(独)国立技高等専門学校機構と日本の高等専門学校(高専)の代表者らがタイ教育省を訪問し、教育省Dapong Ratanasuwan長官はタイ職業教育委員会事務局(OVEC)のChaipruek Serirak事務局長とともに一行を温かく歓迎した。

 

寺島書記官は次のように述べた。「タイの職業教育の指導と学習方法は広く受け入れられており、職業訓練を受けている学生らは学問的にも職業的にも技術を磨くことができる。このため高専は喜んでタイの職業教育を支援する」。さらに「高専に従事する教員はPhDを取得し卒業している。産業ビジネスは時間とともに変化するので、学生らはまた、授業外に自分達自身で学習するために指導を受けている。」と述べた。

 

最も重要な要素は、民間企業は自社の人材を雇用する責任を有する一方で、多くの日本の産業はより多くの卒業生の輩出することを高専に期待しているということである。教育省によれば、日本企業はタイで投資をしている。つまり、教育省としては、日本企業側の要件に応え、タイと日本のビジネス企業の成長を支援する人材を輩出する必要があるということである。高専に対応するタイの職業教育を発展させるためには、カリキュラム、教員と指導・学習教材、この3つが主要なカギとなる。教育省は、高専を見習い、OVECがいくつかの職業学校を選択できるようにして、それらのカギを調整、応用すべきである。

 

教育省は割り当てられた予算下に置かれた状態で、タイの職業教育の改善に対する高専の提案を検討する。

 

泰日高専としてOVEC職業学校を向上させるフレーム作り
1. 管理者・教員・関係者間の相互理解を生み出すことで職業大学の改善方法を検討する
2. 指導教材の開発に加え、指導・学習計画を策定するために日本の専門家の支援を受け入れる
3. 職業大学を研究し、分析するためのデータベースを立ち上げる
4. タイの日本企業のニーズに応えるため、日本の職業カリキュラムとの比較を通しタイの職業カリキュラムを見直し、タイの学生に共通の証明書を発行する
5. 人材開発、長期・短期的情報、公正な評価を伴う経験交換を支援する
6. タイ国内外に民間及び公共部門のネットワークを構築する
7. タイの教員と学生向けの日本政府奨学金を要請する
8. 指導・学習開発を支援するハードウェアやインフラを見出す
9. 国際標準の研究と主要ジャーナルへの論文掲載を促進する
10. ネットワークを改善するため日泰間でタイ人と日本人研修生の交換を促進する
11. 日本語プログラムやミニ日本語プログラムを立ち上げる
12. タイの職業学校を泰日高専に格上げする

 

(2016年5月16日 タイ教育省HP)

地域 アジア・オセアニア
タイ、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の就職、若手研究者育成