【ニュース・タイ】社会のための科学研究

Yongyuth Yutthawongタイ副首相は軍事政権下において、「経済発展のため」ではなく「社会のため」の科学を目指すと述べ、以下の通り今後のタイの科学技術の在り方について述べた。
科学が経済発展のためではなく、社会のためを目指すのはこれが初めてだ。社会の発展は研究すべき最重要分野であり、科学技術は社会開発のために貢献しなければならない。例えば、中小企業支援などもその一つであり、中小企業の起業家が科学技術にアクセスしやすくなれば、ビジネス発展につながる。
Prayuth Chan-ochasタイ首相はまだ副首相の所掌業務を定めていないが、Yongyuth副首相は教育、公衆衛生、科学、社会開発と人間の安全保障を担当することになると予想されている。Prayuth内閣は約一年間という暫定政権であり、この間に次期政権のための基礎を築くことを目指している。
Yongyuth副首相は社会福祉の向上を最優先事項の一つと考えている。前Yinhluck政権の最低賃金300バーツ政策は良い方針だったが、最も重要なのは生計の立て方を教育することである。タイが中所得国から抜け出せるよう、今後は知識を貧困解決に役立て、国民のより良い生活に繋げたい。また、タイの国民が競争力をつけるために教育が重要な役割を果たすと考えている。
教育は一方的な知識の提供から学習者中心にシフトしているが、多くの教師がこれを理解していない。教師の役割は学生にアドバイスを行い課題解決のために導くことである。教員能力開発のために情報技術が役に立つと考えている。

(2014年9月8日 Nation紙)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究