【ニュース・タイ】看護学生が大学に賠償金を要求

ナコーンパトム(Nakhon Pathom)県にあるタイキリスト教大学(Christian University of Thailand)の元・看護学生60名は、中央裁判所で訴訟を起こし、大学が詐欺を行ったとして賠償金30~48万バーツを要求している。

 

彼らは、タイキリスト教大学が2017年に看護学部に360人の学生を合格させたと述べた。大学は2017年5月18日に合格者を発表し、その後、学生は同年の学費を支払った。当時のタイキリスト教大学の看護学生は、2018年始め頃、学生が2018年度の看護大学への入学を希望し始める時期になり初めて学校の看護カリキュラムがタイ看護・助産評議会(Thailand Nursing and Midwifery Council)の認可を受けていないことを知った。

 

2017年5月に同評議会は入学手続きを中止するよう大学に促していたが、大学は何も対応しなかった。評議会とタイ高等教育局(Office of Higher Education Comission:OHEC)は、すでに学生に大学の看護カリキュラムが不認可であり、卒業しても看護師の資格は得られないことを伝えている。

 

結果的に先述の60人の学生はタイキリスト教大学を去り、既に新しい学校を見つけているが、タイキリスト教大学に対して法的措置をとることを決断した。学生の中には、今年初めに大学の職員が当該カリキュラムの認可取得について約束していたにも関わらず、急にそれができなかったと言い出したため、2年もの期間を無駄にしてしまったという学生もいた。

 

学生たちは年間10万バーツ以上の学費を支払っていたという。

 

2018年7月27日

 

Bangkok Post:Nursing students demand compensation

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
その他 その他