【ニュース・タイ】教育大臣は新しい入学基準について未定と発言

Teerakiat Jareonsettasin教育大臣は、有名学校を含む全ての学校(小・中・高)で、各学校の近隣に住む学生のみ入学対象とする考えに対して、まだ何も決定がなされていないとコメントすることで世間の懸念を和らげようとした。
タイ教育省基礎教育局(Office of Basic Education Commision:Obec)は学校の所在地から一定範囲内に住む学生のみを入学対象とする新しい考えがあることを認め、現在次年度の学生入学基準を調整中ということだ。

 

この新しい入学基準により、現状より質の低い学生を受け入れることになる可能性のある有名学校からは、評判や権威を失うことになるのではないか、と心配する声が上がっている。しかし、Teerakiat教育大臣は、上述のような心配は不要だと主張し、世間に出回っている誤解を招く噂話を批判した。ObecのBoonrak Yodpetch事務総長(secretary-general)ともこの件についてすでに議論済みだとし、さらには学生の入学基準は現在議論されている最中であり、誤った情報は学生とその両親を混乱させると主張した。

 

出生率の低下は、私立学校と公立学校の間でいかに学生を引きつけるかという激しい競争を招いた。Teerakiat教育大臣は各地方の教育委員会に対し、さらなる連携を求め、学生が適切な学校に配置されるよう、また、学生に不毛な競争をさせないよう指示を出したという。

 

Teerakiat教育大臣によると、プラユット首相は学校への入学方法はすべて公平で責任あるものでなければならない、と指導しているという。大臣は『学生の入学基準は、大衆の利益を考慮しなければならない。』と首相の言葉を引用した。

 

一方、プラユット首相は、政府はまだ小学校及び高校の入学基準については議論中で、引き続き話し合いが続けられており、既存の入学システムは、通常の入試、学生の居住地域を絞った入試、くじ引き、その他特別な選抜方法であるが、新しい入学システムでは全ての学生に平等に教育機会へのアクセスを確保しなければならないと述べ、さらに、新しい入学システムについて未確定の誤った情報をあたかも真実かのように広める人々を非論理的だと批判した。

 

政府は憲法に沿った平等な教育機会の提供のため、基金の設立を計画しているという。

 

2018年7月18日

 

Bangkok Post:Teerakiat admits to no school admission plan

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