【ニュース・タイ】教員免許の自動授与は継続

 
5年間の教員養成プログラムを修了した学生には、引き続き自動的に教員免許を授与すると教員評議会は決定した。
 
教員評議会は、事前に学生を評価するため、来年から教員免許の自動授与を取りやめることを当初決定していた。
 
しかし、5年間の教員養成プログラムが間もなく終了することとなり、教員評議会はこの決定を撤回していた。来年からすべての教員養成プログラムは4年に期間が短縮される。
 
「教員評議会役員会は、新しい4年制の教員養成プログラムの学生が卒業を迎える2023年からは教員免許取得のための試験が必要だと考えています。この新しいプログラムの卒業生にどのような試験を行うかを今後考えましょう」。Teerakiat Jareonsettasin教育大臣はこう述べた。
 
タイ教育評議会のWattanaporn Ra-Ngubtook事務次長(deputy secretary-general)は、分科会においては当面教育免許取得試験を延期することが提案されていると述べた。さらに、「現行の5年制教員養成プログラムは十分考えられたカリキュラムであるため、教員免許はほぼ自動的に授与されます」と続けた。
 
Udom Kachintorn副教育大臣は、現在タイのすべての教員養成機関が新しい4年間のカリキュラムを作成中であると述べた。
 
プログラムの短縮は教育省の方針に沿ったものであり、変化の早い現代社会に対応するにはより期間の短い教員養成コースが必要であるとの考えに基づいている。
 
この動きは、2004年に教員の質と地位向上を図るため5年間の教員養成プログラムが開始されて以来、タイ政府が貫いてきた姿勢の転換を意味している。
 
教員評議会は教員の採用基準に関する規則の草案を承認したとTeerakiat教育大臣は述べた。さらに「この草案は教員に求める最新の知識、経験、実務経験および行動規範を網羅しています」と語った。
 
その草案には例えば、教員が世界とタイの最新の情勢についての知識や最低1年の教育実習経験、さらには学生の両親や地域社会との良好な関係を保つことを必要とすることなどについて書かれている。
 
(2018年12月19日The Nation紙)
 
Automatic granting of teaching licences to continue

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
人材育成 教員の養成・確保
レポート 海外センター