科学技術省は、統合学習への取り組みを行っている技術・科学コースに、より多くの学生が入学することを希望している。
2015年11月19日、科学技術教育振興研究所(IPST)主催のセミナーにおいて、科学技術省のWorawarong Rakreungdet副報道官は次のように述べた。
「我々の目的は、科学技術分野の卒業生に対する労働市場の需要増加に応えることである。3分の2の学生は人文分野を専攻しており、科学技術分野を専攻する学生はたった3分の1である。科学技術省は、Stemとして知られる統合学習への新しい取り組みがより多くの学生を引きつけることを望んでいる」
Stemは科学、技術、工学と数学の統合であり、IPSTにより発案された。Stemのアプローチでは、学生が日常生活の問題に知識を応用したり、計画・問題基盤型の学習活動を通じて、自分たちの役に立つような新しい問題解決方法を発見するよう指導する。
Worawarong副報道官はまた次のように述べた。
「人的資源の観点からもっと競争力のある国になるため、タイは市場の需要に応えられるよう、Stem分野の卒業生を50%増加させる必要がある。
今後の労働者は、Stemの活動を通じて得られるような知識と能力を備えている必要がある。
科学技術を学ぶことは、将来、富と職業を得る手助けになる。
21世紀に向け、ITセクターにイノベーションをもたらすスキル、能力、創造性を持った労働者を確保する必要がある」
国家科学技術・イノベーション政策局(STI)の予測によると、科学技術分野のスキルを持った労働者の需要は2023年までに大幅に増加し、今後7年間で625,000名のStem分野のスキルを持った労働者が必要になるだろう。
「しかし、Stemコースに申し込む学生が少なければ、労働者が大幅に不足する恐れがある。将来の需要に応えるため、教育システムを早期に開始する必要がある。技術力が不足することを防ぐため、Stem教育は小学校レベルから促進する必要がある」
とWorawarong副報道官は述べた。
(2015年11月20日 Bangkok Post紙)