【ニュース・タイ】学生にEECへのキャリアパス選択を促すプロジェクト

 
2019年11月、中等教育課程の学生と教員を対象に、STEM(Science Technology, Engineering, and Mathematics)教育として知られる学際的統合分野について学ぶ機会が提供される。
 
東部経済回廊(EEC)副事務局長のTasanee Kiatpatraporn氏は、EEC事務局は2017年に知識管理開発局(Office of Knowledge Management and Development:OKMD)と共同で「EEC Innovative Role Model」という中学生向けのプロジェクトを実施しており、これまでに、計4,800人の学生と教師がこのプロジェクトに参加したと述べた。
 
このプロジェクトは、EECの掲げる重点産業に専門的技術を持つ労働者を送り出す需要の高さが反映されている。
 
今年の第2フェーズでは、このプロジェクトは新たに500人の学生に科学技術に深い関心を持たせ、分析的思考と実践的なアプローチを教えるために、500人の「変革の率先者となる」教師を訓練することを目的としている。
 
タイ東北部のチョンブリ、ラヨーン、チャチュンサオの3県にまたがるEECは10の重点産業(次世代自動車、スマートエレクトロニクス、医療・健康ツーリズム、 農業・バイオテクノロジー、食糧、産業用ロボット、物流・航空、バイオ燃料・バイオケミカル、デジタル、医療サービス)に注力している。
 
OKMD理事のApichart Prasert氏は以下のように語った。

「我々は興味深く効果的な学習プログラムを開発することにより、EEC労働市場に対応する学習分野とその後のキャリアパスを学生に選択させるよう、準備ができている。
我々は科学技術を学ぶことにより学生を幸せにし、また科学、技術、工学、数学の知識を得ることに加えて、芸術、創造性、分析的思考、問題解決、チームワークについても学ぶことが出来るだろう。このプロジェクトに参加することにより、学生、教師、 EECの地域住民が自身を向上させることに注意を払い、労働市場の需要に合わせて知識とスキルを身に付けることができるようになることを期待している。」

11月には、二つの主要なイベントが予定されている。
 
まず、2日間に渡り開催される「現代教育のための統合技術(Technologies Integration for Modern Education)」トレーニングセッションでは、IoT及びその活用方法、創造的な2D、3Dグラフィックとアニメーションの作成、実用的ウェブサイトおよび携帯アプリの開発、ゲームおよびエンターテイメントメディアのためのVRおよびAR技術、自動ロボット制御、AI、機械学習、未来に向けた教育および学習スキルといった分野がカバーされる。
 
二つ目はロボット技術キャンプ、ゲームおよびアニメーション技術キャンプ、宇宙航空キャンプ、IoTインターネットキャンプで構成されるEECイノベーションユースキャンププロジェクトで、それぞれ開催期間は1日である。
 
2019年9月24日
 
The Nation:Project aims to inspire students to choose career paths to future EEC jobs
 

地域 アジア・オセアニア
タイ
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