2015年11月13日、政府公報ウェブサイトにおいて、2015年学士課程プログラムの基準に係る教育省(MoE)の声明が発表された。
現在の学士課程プログラムの基準は10年前に制定されたものであり、現在のグローバル動態における急激な変化に対応するため、高等教育機関の学生の指導基準を改善する必要がある。このため、2005年の学士課程プログラムの基準ならびに2010年4月30日発表の学士課程プログラムにおける教育管理に関する声明は廃止される。
新しい規定では、高等教育機関に新しく採用となる教員に、一定レベル以上の英語能力検定試験のスコアを要求しており、これはタイ高等教育局(Office of Higher Education Comission:OHEC)が『常勤教員の英語能力基準』として発表したものである。
新基準は学士課程プログラムを下記2つのグループに区分している。
1. 学術的学士課程プログラム
1.)理論的かつ実践的知識と能力を持つ人材の育成を目指す学術的学士課程プログラム。卒業生は、現場で知的創造力を発揮することが期待される。
2.)優秀な学生を対象とした学術的専門性育成を目指した学士課程プログラム。学生の潜在能力を引き出すプログラムにより、高度な知識と専門能力を持つ人材の育成を目指す。学生は大学院レベルの科目を学ぶこともできる。学生が高度な学術研究を行うことを奨励する。
2. 専門的あるいは実践的分野における学士課程プログラム
1.)理論・実践両方における包括的な知識を持つ人材育成を目指した、専門的あるいは実践的分野における学士課程プログラム。学生は専門的基準の要件に従い、知識、能力、専門的スキルを習得する。
2.)優秀な学生を対象とした専門性育成あるいは運用実践型学士課程プログラム
学生の潜在能力を引き出すプログラムにより、高度な知識、専門能力、あるいは実践体験を持つ人材の育成を目指す。学生は大学院レベルの科目を学ぶこともできる。学生が高度な学術研究を行うことや、政府機関・組織や企業で高度な職業体験を行うことを奨励する。
(2015年11月17日 教育省HP)