【ニュース・タイ】大学入試制度改革

Chaturon Chaisaengタイ教育大臣はタイの大学入試制度改革の教育省方針を発表した。
大学入試制度は、教育の不公平性と基礎教育レベルの学校教育への影響の問題を解決するために改革しなければならない。 学生は、卒業前に入学試験に申し込まなければならないため、学校のカリキュラムが軽視され、代わりに受験勉強に力が注がれている。そのために、大学入学試験制度の検討委員会が組織された。

 

教育大臣は、高校生が大学入試申請前に卒業するべきであるという基本方針に同意している。直接入試試験は必ず一回は実施されるべきであり、同時にそれぞれの科目で中央試験を使うべきである。しかし、GPAX(高校3年間の成績から累計して計算された点)、O-Net(Ordinary National Education Test:タイ政府の学力テスト)のスコア、内申点についても個別の入試について参照することが出来る。
新制度は次のアカデミックイヤーから開始される。タイ大学長会議及びタイ私立大学連盟は原則として新しい制度を受け入れることに同意した。彼らは、この問題について、5月に最終結論を出す前に再度議論する。

 

また、試験の開発についても、重要な決定が行われた。試験は大学の要求に基づき、統一化されなければならない。入試を担当するThe National Institute of the Educational Testing Service(NIETS)は、試験が、大学の要求を満たした内容であるとともに、GPAX, O-Netや基礎教育カリキュラムの内容とも一貫性が取れるよう、対応を求められている。大学入学試験制度の検討委員会は、大学入試試験が改善されるよう、今後も検討を続ける。大学側にも、基礎教育局及びNIETとの連携が求められている。

 

(2014年4月18日 タイ教育省)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 入試・学生募集