【ニュース・タイ】大学が学費面で親を支援

 
高等教育科学研究イノベーション省によれば、タイ国内52の大学が、新型コロナ大流行の結果として財政的に困難な状況に直面している学生の保護者を
支援するための経費削減策を展開
しているという。

 
新型コロナウィルスの大流行は、大学生の家族を含む社会の多くのセクターに広範囲の経済的影響をもたらしたと、Suvit Maesincee 大臣は述べた。
彼は大学に協力を求め、こうした苦しい状況下にある学生とその家族を支援するための対策を始動させている。

 
この対策は、8月に始まる年度の第一学期の授業料減額など、家庭の大学関連費用の負担軽減を目的としている。Suvit 氏によると、これまでに52の大学
が幅広い支援策の導入に合意したという。

 
タマサート大学は8月末まで授業料未納分の支払いを延長、1500万バーツ相当 (★1) の奨学金基金を設立し、チュラロンコン大学は学生に寮の保証金
を返還することを約束した。

 
一方、カセサート大学は、授業料の分割払いと奨学金を提供し、他の大学は来学期の授業料を20%から25%割引することで合意している。

 
Suvit氏 は、複数の大学では教職員のための独自支援プログラムを開始していると付け加えた。

 
また、火曜日には、教育省が、重複をなくすための大学入試共通試験の一本化という考えを打ち出した。

 
Nataphol Teepsuwan 教育大臣によれば、高校3年生の学生は現在、O-NetGATPATNational nine core subject examinationsの4つの
大学入学試験を受けなければならないという。

 
大臣は、出願者の能力を総合的に評価できる4つのテストを組み合わせた単一試験の導入について検討している。

 
Nataphol氏は、単一のテストは SAT の形をとるべきだと述べた。このテストは、米国の大学入学手続きの一部であり、受験者の言語能力や
数学的能力に加え、様々な分野での成果を測定するもので、適性というよりも、学生の学力と成果を測るものである。
 


★1 2021年前半: 1バーツ=約3.5円


地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
学生の経済的支援 学費