【ニュース・タイ】大学が地域の成長に目標設定

ナレスワン大学は、学術研究に関しアジア地域でのランキングと評価を高めようと努力しており、今後5年間で英語で執筆された研究論文数を増やし、受け入れ留学生数を2倍にする計画である。

Sujin Jinahyon学長は次のように述べた。
“ナレスワン大学を含む多くのタイの大学が、英語の研究論文発表数が十分でないため、世界大学ランキングで高順位に入れていない。ナレスワン大学はQS世界大学ランキングでこれまでより高いランキングに入り、ゆくゆくはASEAN地域のトップ大学となることを目指している。”

QS世界大学ランキングによると、ナレスワン大学は2015-2016年アジアの大学ランキングにおいて251位であった。

Sujin学長はまた、次のように述べた。
“一部の大学が直面しているのは、優れた経歴を持った教員、特に肩書きをもった教員の不足である。大学のランキングを上げる唯一の方法は、世界のよりレベルの高い機関と学生が、その機関を優れた研究機関であると認識することである。タイの大学が英語の研究論文数を増やすためには、正規の教員数と留学生数を増やす必要がある。

ナレスワン大学は、2020年までに教員の4分の1を助教に、半数を准教授に昇格させることを目標と定めた。同時に、現在約200~250名の留学生数を2倍の500名に増加させる。

我々が入学してほしいと思う学生の大部分はASEAN諸国の学生である。この計画は、2015年末のASEAN経済共同体(ASEAN Economic Community:AEC)発足に向けた大学の戦略の一部でもある。

ナレスワン大学は、来年ASEAN研究所(College of ASEAN Community Studies)を開設予定であり、対象地域拡充のため、フィリピンやインドネシア等、さらに多くのASEAN諸国の大学と学術交流協定の締結を検討している。

ASEAN諸国の大学とナレスワン大学とのダブルディグリープログラム立ち上げの可能性もある。” 

(2015年8月6日 Bangkok Post紙)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
国際交流 国際化、学生交流
人材育成 教員の養成・確保