【ニュース・タイ】博士課程教育の質の向上

Dr. Khun Ying Sumontha Phromboon タイ高等教育局長は、タイの高等教育機関の博士課程教育の質について以下の通り述べた。

タイ高等教育局は、高い教育レベルが国の発展の基礎であるため、2014年以降の特に博士課程教育の質の向上に力を入れることを高等教育機関に対して求めている。2011 年のデータによると、博士課程コースは、全国の高等教育機関で合計1182 課程設置されており、チュラロンコン大学では、133 課程で最も多く、マヒドン大学は102 課程、コンケン大学は81課程設置している。このうち、科学技術分野が最も人気の高いコースである。

2013年11月11日の高等教育局のデータによると、100 以上の博士課程を保有する大学は71 機関で、在籍学生数は25,364 人と、博士課程を設置する大学が減少していることが推定される。これは、高等教育機関とそのカリキュラムが、求められている水準を満たしていないためである。 しかし、今後は、博士課程教育の質の向上のために、高等教育局は、既存の課程の点検と評価を促進していかなければならない。 評価の結果、一定の水準を満たさない博士課程は廃止される。

Dr. Tossaporn Sirisamphan 高等教育局事務局長によると、当初は当課題の分科委員会は、高等教育機関とその設置する博士課程を審査することを提案していた。課程の質の審査においては、課程に対する不満の声や、関連する機関内外の指標、過去5 年間の大学院での研究の実績、博士課程学生の在籍数が機関のキャパシティに適した人数であるかどうか等が審査項目に含まれる。審査後は、博士課程の教育運営を点検、評価するためのガイドラインが定められる予定である。

(2014年1月15日 タイ教育省)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
人材育成 教員の養成・確保