高等教育科学研究イノベーション政策事務局(National Higher Education, Science, Research and Innovation Policy Council)によると、内閣府は、タイを本格的な技術基盤社会に移行させるための研究およびイノベーションを支援するために、246億バーツの予算を承認した。
高等教育科学研究イノベーション政策事務局のKittipong Promwong局長は以下のように述べた。
この目標は、例えばバイオエコノミー、サーキュラーエコノミー、グリーンエコノミーを表すいわゆる「BCG 実践(BCG in Action)」プログラムなどを通じて、タイを強化することができる。BCG 実践への投資は、800万人の雇用創出を通じて推定4.4兆バーツの莫大な経済的利益を長期的に生み出す可能性を秘めている。この取り組みが成功すれば農家の一人当たり年間収入を現在の5万8千バーツから15万バーツに増やすことができるだろう。
BCGプロジェクトはまたリサイクルとリユースによって廃棄物を年間300トン削減することができる。この取り組みのいくつかは2024年から実を結ぶ可能性がある。
さらにこの予算は、コミュニティ企業やスタートアップ企業などの新しい形態のビジネスを支援するための、いくつかのプロジェクトの立ち上げにも充てられる。また、特定の分野の最先端の研究や、再教育とスキルアップのプロジェクトおよび大学システム改革の先進的な取り組みもこの予算の恩恵を受けるだろう。
政府は科学研究とイノベーションだけでなく、高等教育機関に資金を投入して質の高い研究者を輩出する方針である。
現在STEM(Science Technology, Engineering, and Mathematics)関連の大学卒業者数は卒業生全体の34%であるが、政府は今後3年間でその割合を40%に、今後5年間ではさらに50%に引き上げることを目指す。今後4年以内にそのようなSTEM関連のバックグラウンドを持つ人々に対し、約10万7千(うちデジタル業界が3万4千)の就職先が提供される見込みである。」
2019年10月9日
Bangkok Post:Cabinet greenlights B24.6bn ‘innovation’ budget