「全国統一学力試験(O-Net)は主要4科目(国語、数学、理科、英語)に制限されるかもしれない」と教育省のChaipreuk Sereerak事務次官が述べた。
Chaipreuk氏は「教育省は、プラトム6(日本の小学6年生に相当)、マタヨン3(日本の中学3年生に相当)及びマタヨン6(日本の高校3年生に相当)の生徒に対する国立試験の科目数を、社会科を除外し現在の5科目から4科目に削減する可能性について、タイ国立教育試験機関(NIETS)と協議する予定である。」と述べた。
この計画のもとでは、社会科の内容は様々な地域の現地情勢によって変化するため、最終的にはO-Netの試験から除外されるかもしれない。生徒がどこの出身であるかに関わらず、同じ試験を受けるセンター試験に社会科を組み込むことは現実的でも公平でもないだろう。
同氏は「我々は、最良のものを各地の情勢に反映させる方法で生徒の社会科知識を図ることは、実際には困難だと考えているので、この主な狙いは、生徒の基礎知識・技能をより正確に評価することである。」と述べた。
また、「生徒の社会科知識を評価するため、学校側は独自の試験問題を作成し、独自に試験をしなければならない。」
「社会科は別々に試験されることになり、そのスコアはO-Netの評価を目的として合計される。」と述べた。
今回提案されたO-Net試験の変更については、今年末にタイ大学長委員会とも協議される予定である。
Chaipreuk氏によると「提案された変更は、すぐに実施されるだろう。」とのことで、これは、軍事政権下の特殊な状況によって実施される。通常、このような変更には、教育機関側と生徒側の時間が調整できるよう最低3年前の事前周知が必要となる。
同氏は「試験の対象科目がより少なくなれば、生徒や親のストレスを軽減でき、時間外授業料の節減もできる。」と述べた。
2015年には、NIETSはO-Netの試験科目数を8科目から5科目へ削減している。
このときに削除対象となった科目は保健・体育、美術、専門技術であった。
(2016年12月20日 Bangkok Post紙)