【ニュース・タイ】人材モビリティ・プロジェクト

バンコク・パトゥムワンプリンセスホテルにおいて開催された会議で、タイ高等教育局(Office of Higher Education Comission:OHEC)のApron Kaenwong事務局長が議長を務め、高等教育機関の人材モビリティプロジェクト(Talent Mobility Project)に係る協定調印式ならびにプロジェクトの活動と運営に対する支援についての説明が行われた。このプログラムには、チュラロンコン大学、コンケン大学、キングモンクットノースバンコク工科大学、ラーチャモンコン工科大学タンヤブリ、ラーチャモンコン工科大学ランナー、ラーチャモンコン工科大学イサーン、ナレスワン大学、マヒドン大学、ワライラック大学、シーナカリンウィロート大学、シラパコーン大学、プリンスオブソンクラー大学、キングモンクットトンブリ工科大学が参加している。

この協定はOHECと国家科学技術・イノベーション政策局(STI)の間で締結され、STIのYada Mukdapitak事務次長が調印式に出席した。

 

Apron事務局長は科学技術・イノベーション分野における、高等教育機関や公的研究機関から産業界への人材モビリティを推進する政策の重要性について述べた。

人材モビリティプロジェクトは国の経済システムを動かすための重要な政策であり、産業界の生産性と私営企業の競争性を高めることにより、国の問題解決につながる。高等教育機関の管理機関であるOHECとSTIはこの政策の推進と活動支援を行い、13の高等教育機関がプログラムを実施し、高等教育機関の研究者が産業界で働くことを奨励する。その結果、研究者は現場で知識と能力を発揮することができ、現場で発生する可能性のある運用上の問題について理解することができる。一方、産業界の専門家は、学習交流を通じて高等教育に知識と経験を伝えることができる。

 

2016年の人材モビリティプロジェクトの主要な活動は下記2項目である。

1)研究支援のための資金提供

OHECが教員・研究者の給与ならびに研究費支援を行う。STIは研究補助者(学生)の給与支給と機関に対する補償を行う。

2)高等教育機関におけるプロジェクトの活動支援

プロジェクトの実施促進に向けた情報提供や支援を行う組織を立ち上げる。事務局長は、これらの措置が今後の長期にわたるプロジェクト推進の原動力になってほしいと述べた。

 

(2015年12月3日 教育省HP)

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