【ニュース・タイ】マヒドン大学はASEANトップ大学を目指す

 
マヒドン大学(Mahidol University)はその教育水準がASEAN University Network-Quality Assurance(AUN-QA)の求めるレベルに達しているとし、それにより国際的に著名な教育機関としてマヒドン大学の地位を確立することを目指しているという。
 
AUN-QAは、AUN加盟大学によって任命された教育の質に関する責任者(Chief Quality Officers: CQO)の集まりで、各大学に教育の質保証システムの構築を推進するガイドラインを提供し、AUN加盟大学全体の教育水準向上に取り組んでいる。
 
AUN-QAの教育の質評価規格は11の基準で構成されており、その範囲は大学の教育に対する戦略から学生の評価・質まで多岐に渡る。
 
現在、AUN-QAには30を超える加盟大学に加え、ASEAN10ヶ国から74の非公式加盟校が参加している。
 
マヒドン大学は、AUN-QAが設置されてから5年後の2000年にタイで初めてAUN-QAの教育の質評価規格を採用した。
 
マヒドン大学のProf. Banchong Mahaisavariya学長代理は、大学はAUN-QAの評価テストに合格するため、常に各カリキュラムを改善する必要があるが、これはAUN-QA規格の採用後に直面する困難の一部に過ぎなかった、と述べた。
 
「AUN-QA規格を採用する前は、カリキュラムは主に『内容重視』、つまり学生がいかに講義の内容を学ぶかということに主眼を置いていました。しかし、AUN-QA規格の採用後は、講義を振り返り、学生が学んだことを実生活でいかに実践するのか、ということを大学側が自問する必要があります。これが現在の『結果重視』の教育、実用性を重視のカリキュラムに繋がりました」。
 
Prof. Banchongは、マヒドン大学をASEANとさらに広域エリアにおいても代表的な教育機関にしたいと述べた。

「タイの出生率は急激に低下しているため、大学に通う学生は減ってきています。だからこそ、このような状況においても外国人留学生とタイ人学生の両方を引きつけることができるよう、マヒドン大学はこの地域で頭一つ抜けた大学になる必要があるのです」。
 
2019年2月21日
 
Bangkok Post:Mahidol sets sights on Asean fame

地域 アジア・オセアニア
タイ
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