【ニュース・タイ】チームワークでEECのニーズを満たせ 大学間の協力を促す副首相

 
Somkid Jatusripitak副首相は東部経済回廊(EEC)に必要とされる大量の熟練労働者を供給するため、タイの大学に対し、海外の連携機関や企業と連携するよう促した。
 
Somkid副首相は2019年8月19日、高等教育科学研究イノベーション省(The Higher Education, Science, Research and Innovation Ministry:MHESI)の高等教育部門代表者との会議の場で以下のように述べた。
 
「大規模大学はEEC域内に支部を設立して企業と協力し、産業界が望むような技術力と潜在能力を持つ労働者を輩出するためのより高度なプログラムと短期トレーニングコースを設けるべきである。また、タイの大学が世界のトップ大学とパートナーシップを結び、自らを向上させ、タイの教育にまだリソースと人材が不足している分野のギャップを埋めることを奨励する。多くの外国人投資家がEECへの投資に関心を示しているが、依然として熟練労働者の不足が彼らの主な懸念となっている。彼らの信頼を得るために今は競争ではなく協力しなければならない。」
 
最近のEEC事務局の調査によると、EECの対象となる10のSカーブ産業の労働者の需要は、今後5年間(2019-23)に47万5,000人に達するとされる。現在、東部地域の専門学校および大学は、熟練労働者に対するEEC需要の30%しか満たせない。
 
必要とされる47万5,000人の職のうち、60%が有資格の技術および職業労働者であり、40%が学士号および修士号を取得した熟練労働者である。熟練労働者を緊急に必要としている分野には、スマートカー及びスマートエレクトロニクスが含まれる。
 
Somkid副首相は、「国家戦略に積極的に対応している大学には援助と資金予算が提供され、高等教育部門と協力する民間企業は税制上の優遇措置を受けるだろう。一方で、就職しない卒業生を輩出し、労働市場のニーズに応えられない大学は、資金削減の打撃を受けるだろう」と述べた。
 
一方、MHESI大臣のSuvit Maesincee氏は、政府は長期的な経済発展を促進するために、今後5年間で研究開発費を現在の約1.1%からGDPの1.5%に引き上げる目標を設定したと述べ、以下のように語った。
 
「イノベーションは国の競争力を高め、GDPの成長を促進するために重要であり、タイのビジネスが付加価値のある商品と競争力を備えてデジタル時代に入ることを確実にするため、企業は研究開発により多くを費やすことを奨励される。今後5年間で、タイ全体の研究開発投資額の25%は政府が、残りは民間部門に占められるようになるだろう。」
 
2019年8月20日
 
Bangkok Post:Teamwork urged to meet EEC needs/Unis have to expand reach, Somkid says
 

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
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