【ニュース・タイ】タイ高等教育局、私立大学の監視を強化

Tossaporn Sirisamphanタイ高等教育局事務局長は、 タイ高等教育局の会議での合意を経て、これまでカレッジ(短期大学)から四年制大学に昇格した35の私立大学の監視と調査を実施すると発表した。これは、これらの大学が当初提案した計画通りに教育が実践されているかを保証するためのものである。本件について、下記の通り二期に分けて調査を実施する。

第一期:第一期は四年制大学に昇格してから10年以内であり、またその水準に対して問題がある大学に対して直ちに実施される。15大学が対象。

第二期:残りの20の私立大学の監視と調査を実施する。
本調査は公平性の原則、事実証拠に基づく透明性、説明責任について重点的に取り組み、教育管理の質の向上を目的としている。調査は、次の基準に基づいて判断される。

1.高等教育局によってデザインされたカレッジ(短期大学)から四年制大学への転換の承認のために満たすべき条件
2.四年制大学の地位を獲得するために実施すべき運営実施計画の詳細
3.大学の教育管理がカリキュラムと他の関連分野の水準に相応しいものとなっているか
4.大学の基本情報及び長期戦略
5.前年度の大学の質保証の取り組み

本調査は、ピアレビューにより実施する。調査の後、当初の運営計画に沿っていない、大学の質が水準に足りていない、または改善を要する大学は、現状を是正する期間として2学期間が与えられ、その後再調査を受ける。各大学は問題が解決されたことを、報告書の提出、もしくは再度の個別調査を受けることで証明する機会が与えられる。もし大学が改善出来なければ、高等教育局に現状が報告され、再検討される。最悪の場合、大学の認可が取り下げられる。

(2014年5月6日 タイ教育省)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証