【ニュース・タイ】タイ高等教育公務員人事委員会の開催

2014年3月14日、Chaturon Chaisaeng 教育大臣の議長の下、第1 回高等教育局国家公務員人事委員会が開催され、議論の詳細は以下の通り。

1.国王よりチュラロンコン大学、コンケン大学、シラパコーン大学、マヒドン大学、タマサート大学の7 名の准教授を教授職に任命された。(タイでは教授になるためには国王からの任命が必要)

2.大学の要請に応じた科目選択基準案の承認
大学の要請に応じた科目の設置基準案が委員会で承認された。今後、大学は、以下の基準を考慮して、科目を設置しなければならない。
1)国家経済社会成長計画と政府の方針と一致した学科
2) 所得連動型ローンによって定義される主要科目であること
3)人材育成計画に含まれ、かつ、大学協議会で承認された科目であること
4)すでに学科が認可されている場合は、需要と必要性を検討し、さらに政府による認可が必須であること
5)大学が新しいカリキュラム設置を計画している場合は、科目は当該機関の戦略に沿ったものでなければならない
大学は、大学協会に承認された科目について、高等教育公務員人事委員会に報告しなければならない。

3.大学人事部門への規定案へのフィードバック
人事部門に関する規定案について、大学協会、大学、大学教員協会、大学の教育担当者と関連団体からのフィードバックを分析することで国家公務員任用委員会は合意した。
本委員会では、人事部門の規定案に関するフィードバック分析について承認した。本分析は、大学協会、大学、大学教員協会、大学の教育担当者と関連団体によるものである。
人事マネジメントにおいて質の高い基準を持つ大学の中には、当該規定に賛成しない機関もあり、これは、当該規定によって、効率化が悪化したり、人事の流動性や独立性が損なわれることが懸念されるためである。
これらの大学は、人事マネジメント制度を設置している大学については、当該規定に補足規定を設けることで、この規則の対象から除外すよう提言した。 事務局長はこれに対して短期的な解決策を提案し、承認された。 本法案について内閣の承認を得る前に、各大学の役員の問題を解決するための人的資源管理における基本的原則として、事務局長による短期的な解決策についても承認された。

4.2015-2018 年度の大学に対する新しい教職員の人材配置定員について
ラジャマンガラ工科大学の9つのキャンパス対する新たな教職員人材配置計画の報告について承認した。
報告書によると、2015 年度の新たな教職員定員を提示するためには、他と同様の担当授業時間数計算方法によって業務量を計算すべきだとの見解が示されている。その上で、本委員会では様々なタイプの高等教育機関に合わせ、各大学の新たな定員配置についてシステマティックな調査を実施するべきということで合意された。
職業教育と技術の領域の人材育成に必要な教職員定数に対して、適切なカリキュラムが組まれなければならない。

※ラジャマンガラ工科大学:工業大学(工業専門学校)を前身とし、現在は10 以上の学部を設置する国立大学。ラジャマンガラ大学タンヤブリー校をはじめ、タイ国内に9つのキャンパスを持つ。(ラジャマンガラ工科大学ホームページより)

(2014年3月18日 タイ教育省)

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証