【ニュース・タイ】タイは周辺国の教育の光

タイはカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの学生たちにとって、比較的授業料が安いこと、インターナショナルスクールの質が高いことから、教育の地域拠点になる可能性を秘めている。

 

Denla British SchoolのToryos Pandejpong部長のコメント:
メコン圏と中国の多くの富裕層は、彼らの子供には海外で教育を受けさせようと考えており、タイはそのリストの上位にいる。
タイは友好的な国であり、メコン圏の中央に位置し、容易にアクセス可能であり、また様々なカリキュラムを提供していることから、国際的な教育拠点としてはかなりの可能性がある。タイのインターナショナルスクールに在籍している外国人留学生の数は、ここ数年で着実に増加しており、この傾向は今後も続く可能性が高い。
中国、ミャンマー、ラオスには、質の高いインターナショナルスクールがまだ少ないため、タイの教育機関にとっては大きな市場となっている。タイには現在、全国に170以上のインターナショナルスクールがあり、東南アジアの中では最も数が多い。
近隣国からの留学生がタイのインターナショナルスクールに入学するだけでなく、最近では出生率の低下もあって、タイの学生もインターナショナルスクールに入学するケースが増えている。これは、親たちが数少ない自分たちの子供のために、教育に投資する余裕があるということだ。
タイの今の親たちは、1人か2人しか子供を持たないため、幼少期の頃から最高の教育を提供する学校を探すことができ、より明るい未来が保証されるよう、教育に資金を費やす。現在、インターナショナルスクールにおける外国人の割合は低いが、この割合は5年以内に劇的に増加すると予想されており、それまでの間に学生寮を建設することを計画している学校もある。

 

Bromsgrove International School Thailandの教育専門家兼アドバイザーのHoward Wu氏のコメント:
タイのインターナショナルスクールの授業料は、マレーシアやシンガポールの学校の授業料より安く、その一方でタイのインターナショナルスクールの教育水準は、英国や米国に遜色ない。したがって、子供たちを授業料が50%以上も高い英国の寄宿学校に送るのと比較して、タイのインターナショナルスクールは非常に価値があるものだ。
昨年のBromsgrove校では、北京語を話す学生の数が増え、学校には10人以上の中国人留学生が在籍し、その数は増える見込みである。最近の調査によると、タイの学生の60%が、インターナショナルスクールで勉強したいと考えていることがわかった。しかし、実際に入学できているのは、わずか3%だけだということだ。

 

2017年7月31日

 

Bangkok Post:Thailand a bright spot for regional education

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化