【ニュース・タイ】タイはゲノム研究・医療分野の競争力を強化する

 
タイは5年以内にゲノム医療分野においてASEANのリーダーを目指す。
 
保健大臣のPiyasakol Sakolsatayadorn氏は2019年6月7日、5年間のタイ統合ゲノムプラン(Integrated Genomics Thailand Plan)のため、すでに44億7千万バーツの予算が確保済であると述べた。
 
ゲノミクスはゲノムの構造、機能、マッピング、編集を研究する生物学の学際的な研究分野である。
 
Piyasakol大臣は6月7日、Genomic Thailand Inception Workshopの会場で、ゲノムテクノロジーはより効率的な診断を可能にするだろう、と述べた。このイベントには、国立科学技術開発庁(National Science and Technology Development Agency:NSTDA)、タイ生命科学センター(Thailand Centre of Excellence of Life Sciences: TCELS)、保健省医科学局(Medical Sciences Department)、および高等教育科学研究イノベーション省(The Higher Education, Science, Research and Innovation Ministry:MHESI)といった関係各機関の代表者が出席し、2020年から2024年までのタイ統合ゲノムプランの実施について話し合った。
 
Piyasakol大臣によれば、タイではすでに5万人のゲノム調査を実施しており、サンプルには健康な人の他、ガンやいくつかの難病患者といった様々なグループが含まれている。
 
さらに、個人単位の非常に正確で高品質の医療サービスの提供を目指し、ゲノム研究・開発のためのセンターがブラパ大学(Burapha University)に設立される予定であるという。
 
Piyasakol大臣は、「ゲノムは医療コストの削減にも貢献し、タイの国際競争力を高める助けにもなるだろう。来年中には目に見える結果が現れるはずである。」と語った。
 
2019年6月10日
 
The NATION:Thailand prepares to compete in genomic research and medicine
 

地域 アジア・オセアニア
タイ
取組レベル 政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 研究
レポート 海外センター