【ニュース・タイ】ジョイントベンチャーの目的は、医薬品の製造

 
SET 上場企業であるトンブリ・ヘルスケア・グループ(THG)は、チュラロンコン大学とのジョイントベンチャーに3 億バーツの予算を割り当て、
ヘンプ、カンナビス、クラトムの医療効果を研究し、2021 年中に年商業製品を開発することを目指している。

 
ヘンプやカンナビスと同様に、科学的にはアヘンボクとして知られるクラトムは、麻薬リストから削除された。

 
THGは主にヘンプの研究に力を入れる予定である。これは、ヘンプという植物には、様々な病気の治療に使用可能なカンナビジオール(CBD)
オイルが多く含まれている
ためである。

 
THG 会長のBoon Vanasin 博士は、「ヘンプを医薬品として開発し、年間2~3 億バーツの収益を上げることができると考えています」と述べた。

 
同社は、温室の建設やCBD 抽出技術の取得、また研究チームの支援などに3億バーツを投じる予定である。

 
THGは、CBD ビジネスの価値が今年10億バーツに達し、4〜5年後には100〜200 億バーツになると見込んでいる。

 
また、将来、商品作物となる可能性のあるヘンプの栽培に興味を持つ農家との交渉も進めている。

 
現在、30~40 軒の農家と協力関係について協議中です。THG は、彼らがグループを組み、ヘンプを栽培、オイル抽出工場に原料として供給
するコミュニティ企業を設立するよう提案したところです。」とBoon 博士は語る。

 
THGと農家の人々は、2021 年4 月7 日に再び会うことになっている。今後4 カ月の間に、THG 社がCBD 抽出施設にどのような技術を採用するか
も明らかになる
だろう。

 
「私たちは、カナダ、オランダ、イスラエル、ドイツの外国企業と、適切な技術ならびにへンプの種類についても協議しています。」と
Boon 博士は言い、

 
チュラロンコン大学の公衆衛生科学学部が政府から輸入許可を得ているため、THG は同学部を通じ、少なくとも4種類のヘンプを輸入する
予定とのことである。

 
学部長の Sathirakorn Pongpanich 教授によれば、同学部の薬物依存研究センターは、サラブリにある14ライの土地で研究を行い、そのうち
の1ライをヘンプの栽培に使用するという。


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