【ニュース・タイ】シンガポールでは、多くの女性科学者がPhDを取得している

A*Star(科学技術研究機構)の調査によると、シンガポールには、PhD等を持つ女性研究者とエンジニア(RSEs:Research Scientists and Engineers)がたくさんいる。
2015年に実施した最も新しい研究開発全国調査によると、RSEsのPhd保有者の女性が2,740人いることが明らかにされた。2010年の1,729人と比較して50%以上の増加である。
毎年3月8日に開催されている国際女性ディを実施するため、昨日、A*Starによってある数字が明らかになった。それは2015年において、PhDを保有する男性のRSEsの数は不明であったが、2014年の調査によると2,483人の女性と比較して、7,168人の男性がおり、およそ3分の1を女性が占めていた。同様に、2014年の調査では、シンガポールにおけるRSEsの29%が女性であり、ほぼ3分の1を占めている。
シンガポールの比率は多くの先進国の比率を上回り、研究に重点が置かれている。経済協力開発機構(Organisation for Economic Co-operation and Development:OECD)による2013年の調査では、フランスとドイツの比率はそれぞれ25%と28%であった。

 

リサーチサイエンティストのSharon Nai氏(39歳)は、機械工学のPhDを持っており、A*STARで3D付加製造チームを率いているが、彼女はインターンの多くは女性であり、それば歓迎すべきことであると語った。
「男女比に偏りがあるべきではなく、仕事に対する情熱を持っているかどうかだ」彼女はThe Straits Timesにそう語った。
彼女は2002年にA*STARのシンガポール製造技術研究所に勤めていた。「この研究分野に、関連する業界にで働いていた。何かに貢献できることを私は重視する。」と彼女は付け加える。

 

リサーチサイエンティストのTan Yen Nee氏(35歳)も同意する。彼女はA*STARTの材料研究工学研究所で働いており、新しい抗がん剤を開発するプロジェクトに参加している。
「私は私たちの社会に価値あるものに還元できる研究するのが幸せである」彼女は言った。
Tan氏は、生物分子工学と化学システムのPhDを持っており、シンガポール国立大学の准教授であるが、彼女は多くの女子学生はラボでのインターンか訪問を希望している。
しかし2人の子供を持つ母親であるTan氏は、彼女自身がそうであったように、女性研究者にとって特有の挑戦があり、特に妊娠中は慎重にならないといけないと語る。彼女は科学分野におけるロールモデルになる女性たちは、若い世代の女性研究者がキャリアを追求できるよう、より前進するべきである、と信じている。「それは難しいに違いない。しかし女性はその困難に耐え、受け入れることができるはずだ」と彼女は言った。

 

2017年3月9日

 

PressReader:More women scientists hold PhDs in Singapore [The Nation]

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