【ニュース・タイ】ゲノム研究のための新センター

 
医療関連のベンチャー企業が産業を活性化

 
保健システム研究所(HSRI)は、医療目的のゲノムシーケンスセンターを設立するために、他の3者と覚書を交わした。

 
このセンターは『ゲノミクス・タイランド・イニシアティブ』のもと、5万人のタイ人のゲノムシーケンスを目的としている。

 
ゲノム情報は、ガンや感染症を含む5つのグループの病気に対する治療法の研究を促進することが期待されている。

 
東部経済回廊(EEC)、高等教育科学研究イノベーション省、およびバイオテック企業のジョイントベンチャーとの間で締結された MoU に基づき、同センターはブラパー大学の薬学部内に設置される。

 
このゲノム研究センターは、2020年の EEC 政策委員会で承認された EEC の一部である。

 
ゲノム医学は、EEC を推進する国の新たな対象産業の一つに設定されている。

 
Sathit Pitutecha 保健省副大臣は、このセンターは、先端技術を駆使して精密医療を支える公衆衛生システムに大きな変化をもたらすと述べた。

 
「研究成果は、医療を強化、民間および公共部門の新しいサービスを促進し、ゲノム医療関連のビジネスを拡大するだろう。そして、国がゲノムデータ活用のリーダーとなるための強固な基盤を築くことにもつながる。」と彼は言う。

 
HSRI 所長の Nopphon Chuenklin 博士によれば、5年以内に完了しなければならない現在の計画下においては、2つの重要な課題がゲノムシーケンスプロジェクトに迫っているという。

 
1つは民間投資の誘致、もう1つは技術を輸入・移転してくれるバイオテック企業の確保であり、『ゲノミクス・タイランド・イニシアティブ』に基づくゲノム医療の開発は、人々の生活の質を高め、公衆衛生上の問題を解決するための研究を促進するものであるとしている。

 
EEC 事務局の Kanit Sangsubhan 事務局長は、このプロジェクトは医療・公衆衛生、科学技術、投資に貢献していると語った。

 
それは様々な分野での雇用創出にもつながる。

 
この構想は、保健省や国立科学技術開発庁など22の機関で構成されている。

 


Bangkok Post: New centre will research genomes


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