【ニュース・スウェーデン】Springer Nature社とオープンアクセスに関する新たな契約を締結

 
2019年6月27日、スウェーデン研究評議会(VR)は、同機関及びストックホルム大学を始めとする高等教育機関とSpringer Nature社の間で、同社のオープンアクセスジャーナルに無料で原稿を掲載できるとの契約を締結したことを発表した。
 
約600のSpringer Nature社のオープンアクセスジャーナルには、Nature CommissionsやScientific Reportsなどが含まれ、誰もが無料で全ての論文をオンライン上で閲覧することができる。これまでは、APCsと呼ばれる掲載料を支払わなければならず、多くの場合、VRや他の助成機関からの研究費の一部がこれに充てられていた。VR事務局長のSven Stafström氏は「他の助成機関と同様、VRは支援対象となっている研究に対して、研究成果をオープンアクセスジャーナルに掲載し公開することを要求している」と公言する一方で、公開までは、通常、公表するサイト運営者である出版社の条件に基づいて行われるため、結果として高額な費用が発生していた。
 
今回の契約の締結により、スウェーデンの高等教育機関に所属する研究者はSpringer Nature社のオープンアクセスジャーナルへ無料で原稿を掲載することが可能となる。契約期間は2019年7月15日より3年間。
 
2019年6月27日
 
オープンアクセスに関する契約を締結したスウェーデンの機関は以下の通り。
SPRINGER NATURE:Open access agreements for Sweden
Swedish Research Council:New agreement with Springer Nature
Stockholm University:New Open Access agreement with Springer Nature from 15 July
 
【参考】
Springer Nature社プレス発表資料:Springer Nature accelerates its transformative journey with the signing of landmark pure OA deal
 

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
レポート 海外センター