【ニュース・スウェーデン】KTH、新来瑞者にIT労働市場への就業を支援

スウェーデン王立工科大学(KTH Royal Institute of Technology)のコンピューターサイエンス・コミュニケーション学部はWallenberg財団からの資金提供を受け、EU圏外の国から新たに来瑞した人材をスウェーデンのIT部門で雇用できるようにするための教育訓練を行う。この教育プログラムには、3か月から5か月にわたるプログラミングの集中学習が含まれる。
同学部のMattias Wiggberg氏はこの訓練がIT産業のニーズを満たすとともに、新来瑞者がスウェーデン国内労働市場に入っていく際の支援になれば、と話す。同氏によると、条件を満たす人であれば比較的短時間、500時間ほどのプログラミング訓練で、スウェーデン国内企業が求めるスキル要件を満たせるという。
この委託教育プロジェクトは人材派遣会社と連携している。KTHがカリキュラム、教育内容、講師について責任を持ち、IT部門の雇用者らは教育内容を労働市場のニーズに合わせるための調整に関わる。これは、訓練コースの修了者が卒業と同時に就業できるようにするという考えによるものだ。
「このプログラムは、充分な就業訓練を受けていても、居住許可の取得後スウェーデン国内労働市場に入る足がかりをつかめずにいる人達に向けたものだ。我々は多くの人々を統合する上で、直面しているギャップを埋める支援をしていきたい。」とWiggberg氏は話す。
プログラム申込者は大学教育(技術分野が望ましい)か、それに同等する業務経験が必要とされ、約30名が入学試験、面接を経て選ばれる。Wiggberg氏によれば、うまくいけば、秋には訓練が開始される予定である。

 

【出典】
KTH:KTH to help new arrivals get foot in IT job market

地域 北欧・バルト三国
スウェーデン
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の就職
社会との交流、産学官連携 産学官連携