Helene Hellmark Knutsson高等教育・研究担当大臣は、2017年2月初め、Agneta Bladh氏を高等教育及び研究分野における国際化担当の特別調査官に任命し、スウェーデンの大学生、大学の教職員、研究者の留学率が低い問題に対処するよう求めた。
同氏の任務は、例えば、単位取得要件の一部として学生や教職員が海外で働くことにつながるような活動を通して、いかに、より多くの学生が教育の中に国際的な視点を盛り込むことができるかを提言することだ。
また、同氏は、スウェーデンや諸外国の選りすぐりの大学から良い実践事例を明らかにするつもりだ。特に、海外に留学しない学生に対し、国際的な視野と国際的な経験を教育の中に盛り込めるような国際化に特化した学習プログラムを持つ大学の取組を確認する。
さらに、留学生にとって、知識源や留学先としてのスウェーデンの魅力を高める方法について提言を行うことも検討事項に盛り込まれた。
特に、スウェーデンの大学の留学生に対する授業料は各大学によって大きく異なるという状況を考慮し、いかに各大学が留学生のために予算措置を講じるかについて、ガイドラインを作成しなければならない。
同氏は新しい役職に関連する豊富な経験を有する。これまで、スウェーデン・リサーチ・カウンシル長官、高等教育と研究を所管するスウェーデン高等教育庁長官、高等教育・研究担当副大臣(1998年~2004年)、欧州委員会高等教育改革のためのハイレベルグループ委員、スウェーデン研究・高等教育国際協力財団事務局長のほか、カルマール大学(現リンネ大学)学長を歴任した。
【出典】
University World News:Expert appointed to review internationalisation of HE