2018年10月31日、スウェーデンにおける高等教育の国際化に関する政府の特別調査官を務めるAgneta Bladh氏は、Helene Hellmark Knutsson高等教育・研究担当大臣(当時)に、報告書「魅力の増大 - 知識国家スウェーデンへの推進力」を提出した(詳細は、ニュースレター(日本語版)第61号の学術動向「高等教育の国際化に向けた戦略に係る調査結果を発表」を参照)。その中で、同国の高等教育の国際化を推し進めることで、多くの留学生を受け入れ、多くの助成金を受けられるようにすることの重要性を指摘した。
その後、2019年4月8日を期限として関係者に意見照会を行ったところ、約100もの機関からコメントが寄せられ、大半は同調査官の提案を強く支持するものであった。とりわけ、在外のスウェーデン大使館からは、高等教育及び研究に関する機関を増加させることに対する賛同が寄せられた。このほか、スウェーデン高等教育協会(SUHF)からは入国手続きや審査時間の大幅な短縮の必要性について、スウェーデン高等教育評議会(UHR)からは留学生に対する奨学金の増額についての要望があがった。スウェーデン研究・高等教育国際協力財団(STINT)事務局長のAndreas Göthenberg氏は、トレンドの分析と海外での存在感を高めるための提案を歓迎し、STINTは国際化戦略の立案など様々な側面からの協力が可能であるとコメントした。
今後、Matilda Ernkrans大臣は、2020年の早い時期に現行の提案を国会に提出するか、代替案を策定するかの判断が待たれる。
2019年4月26日
University World News:HE sector backs plan for more international students
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地域 | 北欧・バルト三国 |
国 | スウェーデン |
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