【ニュース・ケニア】人権団体、ケニアは独裁制に移行しつつあると警告

 
経済学者で汚職問題の運動家でもあるデイビッド・ンディイ(David Ndii)博士が逮捕されたことを受けて、人権活動家らはケニアが独裁政権に移行していると指摘している。また、同氏の逮捕は、ウフル・ケニヤッタ(Uhuru Kenyatta)大統領が就任式で全国民に尽くすと発言したことと矛盾しているとも指摘された。ンディイ博士は国民スーパー連合(National Super Alliance:NASA)の一員であり、NASAの人民会議戦略を指揮する立場に選ばれていた。同氏は、週末に政府の諜報員によって逮捕され、現在も拘留されている。
 
ガバナンス・倫理担当の事務次官を務めていたジョン・ギトンゴ(John Githongo)氏、全国市民社会協会(National Civil Society Congress)のスバ・チャーチル(Suba Churchill)氏、アフリカ・オープンガバナンス・センター(Africa Centre for Open Governance:AfriCOG)のグラッドウェル・オティエノ(Gladwell Otieno)氏、そして国際政策・紛争センター(International Center for Policy and Conflict:ICPC)のンドゥング・ワイナイナ(Ndungu Wainaina)氏らは、逮捕されたンディイ氏の今後の動向に全国民が注目すべきだと述べている。
 
犯罪捜査局(Directorate of Criminal Investigation:DCI)は、ンディイ氏が「暴行教唆の罪に関して現在尋問されている」とだけ語り、詳細は明かさなかった。
 
2017年12月4日
 

地域 中東・アフリカ
ケニア、その他の国・地域
取組レベル 政府レベルでの取組
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レポート 海外センター