現在、ケニアの大学では講師らが賃金の値上げを求めてストライキを実施している。また、大学のなかには登録を抹消されたところや、財政危機に直面しているところがある。研究資金を確保している大学は一部に過ぎない。さらに、多数の学生が中等教育修了試験(Kenya Certificate of Secondary Education:KCSE)で失敗したために、大学の講義室は半分しか埋まっていない状態である。以上が、ケニアの高等教育をめぐる現状である。
大学教育委員会(Commission for University Education:CUE)はこの状況についてすでに警鐘を鳴らしており、一定の基準と規制を満たしていない大学は閉鎖すると警告している。実際、この2年間に一部の大学が同委員会の厳しいガイドラインを遵守できなかったために閉鎖された。大学教育委員会が2016年に発表した報告書によると、公立大学の大学教員のうち博士号取得者は27%だったのに対して、私立大学では9%に過ぎなかった。
2018年3月9日
Daily Nation:Varsities run into crises as managers keep hope alive
【ニュース・ケニア】ケニアにおける大学の危機
地域 | 中東・アフリカ |
国 | ケニア |
取組レベル | 大学等研究機関レベルでの取組 |
行政機関、組織の運営 | 組織・ガバナンス・人事 |
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