【ニュース・ウガンダ】ウガンダの高等教育、抜本的な改革が必要

2017年5月初め、マケレレ大学(Makerere University)を含むウガンダの高等教育機関は厳しい批判に晒された。資金不足の問題が深刻化したマケレレ大学で学生たちがストライキを実施したことから、ムセベニ大統領(President Museveni)は視察委員会を設置し、マケレレ大学をはじめとする高等教育機関の調査に当たらせた。5月23日にはグレート・レイクス大学(Great Lakes University)で資金不足の問題をめぐってストライキが発生したことを受けて、善後策について公開で話し合う場が設けられた。

 

このフォーラムの目的は、専門家だけではなく一般市民にも高等教育機関が直面する諸問題についての議論に寄与してもらうことにあった。報道によると、フォーラムでは豊富な情報にもとづいて率直な議論が交わされ、ウガンダの大学が直面している問題の核は資金不足であるという結論に至った。政府はこれらの大学を管理下に置く一方で、運営に必要な資金のうち一部しか負担しておらず、結果として大学は多額の負債を抱え、私費学生の支払う授業料を自己資金としている状態である。それらの大学が授業料の値上げを試みるたびにストライキが発生し、値上げの断念を余儀なくされていることから、状況は悪化の一途をたどっている。

 

大学生の教育に現在支払われている費用は本来必要な金額に到底満たないと指摘する報告はあるものの、政府は授業料の値上げに強硬に反対している。ウガンダの高等教育機関は資金不足の問題以外にも、国家開発に求められる人材を育てるためにも、抜本的な改革が必要である。

 

2017年5月29日

 

The Observer:Higher education is due for radical restructuring

地域 中東・アフリカ
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