【ニュース・イギリス・EU】英国大学協会がEU離脱交渉の最終局面に向けて呼び掛けを行なう

 
2018年3月23日、英国大学協会(UUK:Universities UK)は、同日ブリュッセルで開かれたEUサミットにおいて合意予定の、英国のEU離脱のための21ヶ月の移行期間について歓迎すると述べ、(今後の最終離脱交渉に向けて求められる)重要事項についての新たな声明を発表した。
 
声明の主旨:

  • 交渉の第2段階で合意される英国とEUの将来の関係は、高等教育と研究において、英国とEUの間で引き続き提携と交流が行なわれることについての確固たる約束を含んでいるべきである。
  • 英国は、第9次研究・技術開発フレームワーク・プログラム(FP9。ホライズン2020の後継となるEUの次の研究・イノベーション事業)が引き続き卓越性に重点を置くものである限り、FP9との提携を確保すべきである。
  • 英国は、エラスムス+の後継プログラムが制度化(2020年の見込み)された後は、それへの参加に合意するべきである。エラスムス+は学生と教職員の海外への流動性にとって重要な事業であり、海外へ行く英国の学生全体の55%の学生がこの事業を通じて海外へ行くことを選んでいる。
  • 英国全体にわたって、政府は、2019/2020学事年度に課程を開始するEUの学生が、離脱後の移行期間中を通じて、国内の学生と同じ授業料であり続けられること、現行の条件で学生ローンや奨学金を受け続けられること、そして在学している限りこのことが適用されることを確認すべきである。
  • 英国は、必要な資格を適切に満たした全ての学生や教職員が、英国で共に学び・働くことを選ぶことを奨励するような、EU離脱後の新しい移民政策を打ち立てねばならない。

 
UUK:UK universities set out calls ahead of final phase of Brexit talks
 

地域 西欧、EU
イギリス
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