【ニュース・イギリス】UKRI、12月にCovid-19に関する緊急対応公募を停止し、より長期的なアプローチに移行

 
 2020年10月27日、Research Professional Newsは、UKリサーチ・イノベーション(UKRI)が、Covid-19への対応について長期的な
アプローチに移行するため、進行中のCovid-19緊急対応公募を12月に停止することを計画していると報道した。

 
 UKRIは、感染拡大の影響に取り組む短期プロジェクトに資金を提供するため、Covid-19緊急対応研究の公募を開始した。後に当該公募は
“非常に高いレベルの関心“があったと述べた。

 
 しかしながら、このCovid-19という未曾有の状況において、早く支援してもらいたい一部の研究者は、採否に3ヶ月間待たされたこと
について苦情を申し立てている。

 
 7月、UKRIは公募について、緊急と見なされるプロジェクトに関する提案がなされた場合のみ、迅速なレビューをするという変更を発表した。

 
 資金提供者は、12月中旬までに公募を通じた新たな提案の受け入れを完全に停止することを発表している。

 
 UKRIの Covid-19担当のCharlotte Deane氏は、「我々は、この危機への緊急対応として必要とされた初期段階から、Covid-19と共存かつ
それをマネジメントすることを学ぶための長期的なアプローチに移行する準備をしている。現在の公募をクリスマス前に終わらせる。」と述べた。

 
 UKRIは現在、締切間際の申請の急増を避けるために、終了日より早く申請するよう、さらなる提案を提出しようと計画している人に
アドバイスしている。

 
 締切間際に受け取られたいかなる提案も、緊急と見なされ迅速なレビューが必要なものを除き、1月から処理される。

 
 「締切間際の申請は、ここ6ヶ月間にわたって、信じられないくらい一生懸命取り組んでいるプログラムマネージャーと多くの審査員に
過重な負荷を掛ける可能性がある。」とDeane氏は述べた。祝祭シーズンが近く、審査にかかる時間は通常より長くなる。

 
 将来的には、当該資金に興味がある研究者と企業は、標準的なスキームを通して申請することが奨励される。

 
 UKRIは、今週後半にさらなる詳細を発表する予定である。

 
 資金提供者もまた、2021年にさらなるUKRIのCovid-19への戦略的な資金の公募の開始が計画されていると述べた。

 


Research Research: UKRI to stop its rolling Covid-19 rapid-response call in December

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