【ニュース・イギリス】THE “Asia University Rankings 2015” について

2015年6月10日、英国の高等教育専門誌Times Higher Education (THE) が、“Asia University Rankings 2015”を発表した。
世界大学ランキングなどで知られるTHEが、アジア圏に属する大学に限定して上位100位を毎年発表するもので今回が3回目となる。
本ランキングは、世界大学ランキング同様、米国に本社を置く国際的な情報企業Thomson Reuters による情報提供を得て作成されたものであり、評価基準も世界大学ランキングと同一で、以下のとおり、5つのカテゴリーに分類される13の評価基準が設定されている(【】内は評価ウェイト)。

1.評価基準
①教育【30%】
(評価基準)
教育評価結果、教員1人当たりの学生数、博士号・修士号・学士号の授与数比、
教員1人当たりの博士号授与数、教員1人当たりの収入

②研究【30%】
(評価基準)
研究評価結果、教員1人当たりの研究収入、教員・研究者1人当たりの出版論分数

③論文被引用【30%】
(評価基準)
研究の影響力(論文1本当たりの平均引用回数)

④産業界からの収入【2.5%】
(評価基準)
教員1人当たりの産業界からの収入

⑤国際性【7.5%】
(評価基準)
留学生/国内学生比、外国人教員/国内出身教員比、国際共著研究ジャーナル出版数

2.結果概要
東京大学が3年連続首位を堅持したものの、それ以外の日本の大学は、京都大学(7位→9位)、東京工業大学(13位→15位)大阪大学(15位→18位)と軒並み順位を落とし、ランクインした日本の大学数は、昨年の20大学から19大学となった。一方、中国は前回より3大学増の21大学がランクインし、日本が首位の座を明け渡す結果となった。中国が2013年の15大学から着実に数字を伸ばしている一方、日本は2013年の22大学から徐々に数字を減らしている。
それ以外の国では、韓国が13大学で3位、台湾が11大学で続いている。
他に目を引く点としては、ランクインした香港の6大学が、昨年同様、すべて上位50位以内に入っていること、20位以内に入ったトルコの大学が昨年より2大学増の3大学となったことなどが挙げられる。

なお、「【表1】国・地域別、順位入りした大学数」及び「【表2】上位20位の大学及び上位100位以内に入った日本の大学」はこちら(PDF)を参照。

URL1 https://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/2014-15/regional-ranking/region/asia

地域 西欧、アジア・オセアニア
イギリス、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究
統計、データ 統計・データ