2018年2月28日、Quacquarelli Symonds社（QS）は学部別QS University Ranking 2018年版を発表した。
今年の学部別ランキングでは新たに古典学（Classics and Ancient History）と図書館・情報学（Library and Information Management）の分野が追加された。評価指標は学術的評価、雇用者からの評価、論文の引用回数、Hインデックス（生産性と学術界での影響力を測る指標）である。
大きな分類での上位3校：
人文科学 （Arts ＆ Humanities） 考古学、建築学、文学、哲学等
1位 University of Oxford
2位 Harvard University
3位 University of Cambridge
工学・技術 （Engineering ＆ Technology） コンピュータ科学、化学工学、土木工学等
1位 Massachusetts Institute of Technology
2位 Stanford University
3位 University of Cambridge
生命科学・医学 （Life Science and Medicine） 生命科学、医学、薬学、獣医学等
1位 Harvard University
2位 University of Cambridge
3位 University of Oxford
自然科学 （Natural Science） 化学、数学、物理・天文学、環境科学、地球海洋学等
1位 University of Oxford
2位 Harvard University
3位 University of Cambridge
社会科学・管理学 （Social Science and Management） 財務会計学、法学、人類学等
1位 Harvard University
2位 London School of Economics and Political Sciences（LSE）
3位 University of Oxford
QS：QS Top Universities
○ガーディアン紙（The Guardian）
英国の大学は10の異なる学部でトップの座を獲得しているが、工学・技術分野は人文科学分野と比べてランクを下げている。
英国の大学は、ランキング上位3位の校の3分の1を占めているが、それらは人文科学分野に集中している。
英国の大学はEU離脱に直面しているが、その中で順応力を示している。QSの研究部長Ben Sowter氏は「EU離脱後の英国の大学とEUの研究プログラムとの関係がどういうものになるかや、学生の移動の枠組みなどについて本格的な懸念はまだあるが、今回の結果は楽観的な見方を示している。」と述べた。
英国の7つの大学が10の領域で先頭に立ち、University of Oxfordが4学部（解剖学・生理学、考古学、英語・英文学、地理学）においてトップを占めた。これはトップになった学部が1つより多いわずか3大学の中のひとつであるということである。他の2大学はHarvard UniversityとMassachusetts Institute of Technology（MIT）で、前者は14学部、後者は12学部においてトップであった。
The Guardian：UK universities stronger in arts than sciences, rankings suggest［2018年2月28日付］
