【ニュース・イギリス】QS世界大学ランキング2014-2015年度版について

2014年9月16日、Quacquarelli Symonds Ltd.(以下、「QS社」※1)が、“QS World University Rankings 2014/15”を発表した。同社は、2009年までTimes Higher Education(※2)と提携し「Times Higher Education-QS世界大学ランキング」を編集していたが、Times Higher Education社がその協力関係を解消し(※3)、2010年より、QS社は独自の世界大学ランキングを発表している。
評価基準とその割合については昨年度と同様以下の通り。

(ⅰ)学術面での評価(40%)
(ⅱ) 企業による評価(10%)
(ⅲ) 学生一人あたりの教員数(20%)
(ⅳ) 教員一人当たりの論文被引用数(20%)
(ⅴ) 外国人教員比率(5%)
(ⅵ) 留学生比率(5%)

同ランキングは、世界中の3000以上の大学を調査、うち合計800大学の評価をまとめたものであり、更にそのうち上位400大学について、個別順位、総合評価に加え、分野別や評価基準別の順位、学部・大学院(国内生・国外生向け)年間授業料(全てドル単位)を掲載している。401位以下については、10大学ずつ(401-410、411-420・・・500位まで)、501位以下は50大学ずつ(501-550、551-600・・・800位まで)まとめた順位での発表となっている。
総合評価においては、昨年と変わらず米国の大学の優位が目立ち、同国のマサチューセッツ工科大学が3年連続1位に選出、昨年より1大学減の6大学が上位10位以内に、昨年より2大学減の28大学が100位以内を占める結果となった。一方、英国の大学は昨年と同数の4大学が10位以内に、昨年より1大学増の19大学が100位以内に選ばれた。
また、日本の大学で上位200位に入ったのは、東京大学が31位(昨年32位)で最高位、以下、京都大学が36位(昨年35位)、大阪大学が55位(昨年55位)、東京工業大学が68位(昨年66位)、東北大学が71位(昨年75位)、名古屋大学が103位(昨年99位)、九州大学が126位(昨年133位)、北海道大学が135位(昨年144位)、慶應義塾大学が197位(昨年193位)、筑波大学が198位(昨年210位)の合計10大学であり、昨年より1大学増。100位以内には昨年より1大学減の5大学が選ばれた。

なお、「【表1】総合上位10位と、50位以内に入ったアジアの大学、及び200位以内に入った日本の大学のランキング」、「【表2】国・地域別(世界)、上位400位入りした大学数(上位20カ国)・変遷」及び「【表3】国・地域別(アジア)、上位400入りした大学数(上位20カ国)・変遷」については、こちら(PDF)を参照。

※1 本社をロンドンに置く中規模のグローバル企業で、高等教育関連の情報をウェブサイトやイベント等を通じて発信している

※2 本社をロンドンに置く高等教育専門週刊誌で、2004年以来、毎年世界大学ランキングを発表している
なお、「Times Higher Education World University Rankings 2014-2015」は2014年10月1日21:00(現地時間)に発表される予定。

※3 パートナーシップの解消は、QSと共同で行ってきた世界ランキングが、研究者や企業の主観的アンケート調査に重きを置き過ぎているというTimes Higher Education誌の主張が原因。

URL1: http://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2014#sorting=rank+region=+country=+faculty=+stars=false+search=
URL2: http://www.topuniversities.com/

地域 その他
イギリス、その他の国・地域
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