【ニュース・イギリス】MadeAtUni:大学での発見トップ100

 
2018年12月6日、英国大学協会(UUK:Universities UK)は、MadeAtUniキャンペーンの一環として、大学が行なった発見トップ100を公表した。UUKは、麻痺した人々を助けるコミュニケーション用の未来的なヘッドフォーン、目の見えない人のための高性能化されたベビーカー、水なしで流せるトイレ、ラグビーをもっと安全にするための新しいスクラム技術開発など、これらは今日、英国の大学から出てきた100の最も意義のある顕著な技術躍進とみなされるとしている。
 
ペニシリンの開発、持ち運び可能な細動除去器の発明、プラスティック公害対策、超音波検査、MRI、生活賃金の定義の開発を含む、人々の日常に変革をもたらした発明、発見、社会的革新を称賛するために、英国の最も顕著な技術的躍進の一覧表が作成された。
 
一覧表では、放射線治療を受けている女性のために開発されたブラジャー、サッカーを利用して分断コミュニティ間の紛争を解決するというスポーツの主導の取り組み、ゲームや携帯電話中毒の原因の研究、また発展途上国において何百万人もの人々の生活を一変させるであろうとされる尿を電気に変えるという新技術を含んだ、あまり世に知られていないが生活を変える極めて重要な技術的躍進についても注目している。
 
この一覧表は、#MadeAtUniキャンペーンの一環として、大学はただ学生を教育しているだけではないということを示し、大学が人々の生活にもたらす違いを活気付かせるために、英国大学の統括組織であるUUKによって編纂された。
 
100以上の大学から推薦案件が提出されている。それらは健康、技術、環境、家族、コミュニティ、文化、スポーツの分野にわたっている。
 
同キャンペーンは、コンサルタント企業Britain ThinksがUUKのために実施した独自調査の後に行なわれるものであり、その調査では、一般の人々は英国の大学に誇りを持っているが、大学がもたらす利益について学部生の教育以上のことはほとんど理解していないということが判明していた。この調査結果は、英国の大学がどのように研究分野で世界を主導しているかを聞くことに人口の大部分が興味を持っている一方、大半の人々はMRIや超音波検査といった世界の重要な発見の一部には英国の学術が隠れているということに気付いていないということを明らかにしている。
 
UUK:MadeAtUni: universities top 100 discoveries (一覧表PDFあり)

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
社会との交流、産学官連携 社会貢献
レポート 海外センター