【ニュース・イギリス】EU離脱の第1段階の交渉で合意

2017年12月8日、BBCはメイ首相が英国とEUと第1段階の交渉で合意し、次段階交渉に発展することを発表した。

今回の主要な合意点は下記の3点。

  1. 精算金
  2. 在英EU市民と在EU英国市民の権利
  3. 北アイルランドおよびアイルランドの国境問題

BBC News:Brexit:’Breakthrough’ deal paves way for future trade talks

 

【各機関の反応】

 

英国大学協会(UUK:Universities UK)/Alistair Jarvis会長
EUと第1段階の交渉合意を歓迎する。大学として第一優先の課題であった市民権の合意は大変喜ばしい。2017年12月8日の発表で英国の大学等機関で働くEU市民46,000人の英国での定住と就労が確定された。又5年連続で国外にいても定住の権利を失効しないことも歓迎したい。ホライズン2020やエラスムス+など英国の大学や学生、研究者がプログラム終了まで継続できるということは肯定的なニュースである。

 

第二段階の交渉は大学にとってとても重要である。英国大学協会は政府やEUの関係者と協力し、英国の大学が離脱後も十分な成果を出し続けられるよう、また次期研究とイノベーションプログラム(FP9:framework programme 9)などに悪影響がないように努力をしていく。優秀なEUの研究者や学生が英国において就業、学業を行なうため障壁を最小限にするための移民制度は離脱後の最優先課題である。

 

Universities UK:Initial Brexit deal good news for universities

 

ラッセルグループ(Russell Group)/Tim Bradshaw事務局長
EU離脱の過程が始まって以来、EU市民の権利が最優先課題であった。離脱の時点まで英国に到着する者に対して離脱協定が適用することが確認された。至急この協定を英国法に取り入れることを希望する。ホライズン2020、エラスムス+に関しても大きな前進となり、大学もこの機会を十分に活用することを期待する。
第二段階の交渉は、40年間かけて築いてきた関係をもとに、野心的な研究の取り決めを早急に進める必要がある。包括的協定において共同連携を長期的に継続することは英国・EU双方にとって有益である。

 

Russell Group:Brexit-”sufficient progress”

地域 西欧
イギリス
取組レベル 国際機関レベルの取組、政府レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
その他 その他