【ニュース・イギリス】EU予算-Brexit後初の複数年度予算案

 
2018年5月2日、BBC Newsは、欧州委員会が英国EU離脱後最初のものとなる複数年度予算を発表したとして、以下のように報じた。
 
欧州委員会は、英国のEU離脱後最初のものとなる複数年度予算を発表した。英国離脱によって生じる穴埋めとして、プラスチックゴミや二酸化炭素排出への課税が試みられている。
 
2021-2027年度の予算は1兆2,790億ユーロで、農業補助金の削減が示されているが、安全保障、移民、研究の分野には加配されている。
 
教育・研究分野:

  • (EU直轄の)研究、技術革新及びデジタル投資予算が64%増
  • 恵まれない環境の学生により手が届くよう、エラスムス計画への予算額を倍増

BBC News:EU budget: Plans for farm subsidy cuts but more on security
 
【各機関の反応】
 
ラッセルグループ(RG:Russell Group)
事務局長Tim Bradshaw氏のコメント:
 
次期の研究・技術革新構想に示された、欧州の科学力を強化するという欧州委員会の野心的な試みを歓迎する。英国もその構想に参加でき、英国の大学が大陸側のパートナーと密接に協力できるということが重要である。これにより、研究や技術革新で欧州全体やより広い地域にもたらされる社会、経済、健康面等の恩恵を高めうることが保証されるだろう。
 
毎年、ラッセルグループの学生や教職員は海外での勉学、作業の機会から利益を得ており、また我々は欧州各国の人々が我々のキャンパスを訪れることを歓迎している。エラスムス計画を強化・拡大するという欧州委員会の計画の一部としての教育・訓練の構想に関し、我々の大学が欧州のパートナーとの協力を続けていけることを願っている。
 
The Russell Group:The European Commission’s budget proposals for 2021-27
 
*ラッセルグループは、英国国内で最高水準の研究レベルを持つ24大学で構成される団体。

地域 西欧、EU
イギリス
取組レベル 国際機関レベルの取組
行政機関、組織の運営 予算・財政
大学・研究機関の基本的役割 教育、研究
レポート 海外センター