【ニュース・イギリス】2018年版高等教育のパターンと傾向の発表

2018年9月18日、英国大学協会(UUK:Universities UK)は毎年公表している“パターンと傾向”を発表した。これは英国高等教育の規模や形態の変化を幅広いデータや分析によって紹介するものである。報告書は過去10年間にわたる高等教育の分析をしており、大学出願、学生の人口統計及び卒業生の動向、職員の背景及びその専門知識並びに高等教育機関の収入及び支出が上げられている。

主な結果:

  • 18歳の者の大学進学への要望は増している。10年前と比較すると、恵まれない階級からは49%も多く出願が出ている。
  • 2016/2017学事年度では、英国に訪れる留学生は40万人以上で全学生の19%を占める。(5.8%がEU圏からで13.3%が非EU圏から)
  • 2017年の大学卒業者の年間平均収入は33,000ポンドであった。(大学卒ではない場合は23,000ポンド)また、同年の失業率は、学位を持たない者が5.3%だったのに比べて大卒者は2.8%であった。
  • 英国高等教育機関では419,585人の教職員を採用しており、その内46.9%は教員として採用されており、11.9%がEU圏(英国は除く)から来ている。また非EU圏からは8.1%であった。
  • 2016/2017学事年度の英国大学の総収入は357億ポンドであった。このうち授業料などの教育関係のもの(167億ポンド)は半分以下(46.9%)であった。研究から来る収入はおよそ5分の1で(22.1%)79億ポンド。残りは寄付金や投資(2.4%)、その他の収入(19.4%)であった。

(この統計は2016/2017学事年度に国のカウンシルから資金を受けている英国162大学(継続教育のカレッジは除く)及びUniversity of Buckinghamのデータを基にしている)

 

UUK:Patterns and trends in higher education report 2018

 

1ポンド≒147円(2018年9月18日)

地域 西欧
イギリス
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
人材育成 学生の就職
統計、データ 統計・データ