【ニュース・イギリス】2016/2017学事年度LEO発表

 
2019年3月28日、教育省(Department of Education :DfE)は2016/2017学事年度長期的教育成果(Longitudinal education outcomes :LEO)を発表した。これは高等教育の卒業生の雇用と収入を学位分野と卒業生の特徴による結果である。
 
翌日3月29日、ガーディアン紙は上記発表を受けて、以下のとおり報道した。3年連続で男女の賃金格差が拡大しており、学生の将来の収入は家庭環境、出身学校が強く関連している。2014/2015財政年度では年収の中央値の格差が2,900ポンドで、卒業5年後の男性の平均年収は27,000ポンド、女性は24,100ポンドであった。翌年はその格差が広がり3,300ポンドとなり、さらに2016/2017財政年度では3,600ポンドで、男性の収入の伸びは女性の倍となっている。
 
またデータは卒業後10年間いずれの年においても男性は女性より高収入を得ていることを示している。男性は1年後8%、5年後は15%、10年後は31%高い収入を得ている。
 
この格差の原因の一部は女性のパートタイム勤務、大学に留まるという要因によるものである。また、少ない率ではあるが男性で学校を卒業してしばらく経ってから大学に進学したものは平均賃金が上昇している。
 
収入では前の結果同様に経済学、医学、歯学は高収入を得、人文学、クリエイティブアーツ、デザインは低収入であった。
 
1ポンド≒144.28円(2019年3月28日)
 
Graduate outcomes (LEO): outcomes in 2016 to 2017 (Department of Education)
Guardian:Graduate gender pay gap is widening, official figures reveal

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